夜の教室で心を温める

 金曜日の夜7時。校舎の廊下はもう暗い。6時半に田所さんがいらっしゃる。教室の机を10人ほど座れる小さなコの字型にして待つ。入り口に名札。『教育実践ゼミ』に来たことのある人たちの自筆の名前が書いてある。50枚近く…。

 若い仲間の教師、それぞれが旅立ち、それぞれが、自分の世界を開いていった。それは、うれしいこと。そしてある日、突然「今晩は」と珍しい顔がやってくる。一年に一度のこともあるが、久しぶりに出会うとうれしい。私の方が励まされる。

 Sさんが、M市の小学校で様々な障がいを持つ子どもたちとであったひびについて語る。1+1の意味や言葉を獲得することの深い意味と一人ひとりの個性について。Tさんは、算数の少人数学級の教師として頑張った一年について語る。高学年の子どもたちの指導を前に、たくさんの教材研究をして望んだこと、子どもたちの期待に応えたいと努力したことなど…。奮闘記が楽しい。これからの大きな力になっていくだろう。参加者は11人。

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 田所さんが、大名行列の一枚の絵を見せながら模擬授業をしてくれた。江戸時代を大名や町人や子どもたちなどの視点から見事に切り取り、時代を子どもたちの身近な世界につなげていく。教科書や参考書の歴史的事項をただ知ること暗記することとは違った、生きた学びの世界の提案だ。

 『箱根八里は馬でも越すが…』は関所の手形物語。そして、『長崎から江戸へ…の像の旅』物語。

 「これならクラスの子どもたちが食いついて、知的好奇心いっぱいに学ぶだろうな、とそんな“我がクラス”の学びを工夫して提案することの大切さ」を語ってくださる。田所さんありがとう。

 今夜は、品川からも初参加の方が…。

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 終わって、5・6人で食事に行った。食べておしゃべりして飲む。さて、四月からこの会はどうしようかな。