節分
豆を買ってきた。朝の挨拶のあと「豆を配ってあげるね」と子どもたちに言った。折り紙で小さな入れ物を作って、歳の数だけ入れてあげる。プラス一の方がいいのかな。
「これから漢字学習をするけど、机の横に置いて食べながらやっていいよ」と言ったら、みんな大喜び。
「お家で勉強するとき、ちょっとお菓子をつまみながらやるでしょ。今日は、そんな感じで勉強しようよ」
みんなポリポリやりながら学習した。クスクス笑っている子もいる。
休み時間まで取っておいた子もいた。「廊下で食べちゃだめだよ」
他のクラスにも「節分の豆を子どもたちにあげようよ」と話しておいた。お昼まで取っておいた子もいたくらい。給食でまた豆が出たのにね。
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いなかの節分は、部落を回った。「ふくわうち、鬼は外」などと声をからして回っていくと、障子があいて、みかんやお菓子が投げられてきた。みんなで後で山分けだ。お菓子など毎日食べられらない時代だったから、貴重品でうれしかった。
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一月になってから歯痛や風邪や寒さに弱くて、体調を崩している。夜、眠れなくてよく起きる。医者にいったら、『何にもするな、何にも考えないこと、先のことは考えるな』だって。そんなことはできないよね。少しばかり睡眠薬をもらってきた。この二日間朝まで眠れてうれしい。子どもたちには、すまないけれどのんびりとすごさせてもらうことにする。