家で、ぼんやり過ごす…

 朝起きて「あれっ」と思った。少しのどが痛い。熱を測ると37度あった。たいしたことはない。朝食をとりクスリを飲むことにした。

 午前中、昨日の学校公開のことを、記録風に学級便りに書いた。「楽しい時間が過ぎていきました」と、そんな感じで。それから、もう一枚、数日前の授業『モチモチの木』の記録を書いた。

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 昨夜と今朝、お二人からメール。(少しだけ、紹介させていただきます。お許し下さい)

 友人の福田からは「写真送ったからね」と。私が、彼に教室で、気安くわがままをお願いしたのだ。「ぼくの最後の公開だから写真とっておいてくれる…」と。彼の一言が温かい。


 「山崎は、学生時代と基本的に少しも変わっていないなあ。実に丁寧に子どもたちと付き合っていて、どこまでも子どもたちに優しい、いつまでもそこにいたいような授業でした…」と。

ありがとう。遠いところを朝早くから来てくれて。


 千葉大の片岡先生も、お忙しい中メールを寄せてくださる。

 「今日は、とても濃い授業を4時間も見せていただき、ほんとうにありがとうございました。

山崎先生が子どもたちの感情を豊かにすることに心を砕いて、子どもたちの表現を引き出す応答をはじめ、表現、しぐさ、ダンスに至るまで、どの授業にも凝縮されていて、参観していた学生たちも、早起きして来てよかったと言っていました」

 「…。子どもたちが、考え、感じ、表現して、それをどれもぞんざいに扱わないという徹底ぶりには、『子どもの声を聴く』という教育の作法を見せつけられた気がします」

 「4月から教師になる学生は、山崎先生は大きな声を出さないのに、心に響いてくる、とてもいい声ですよねと不思議そうに話していました。

 …。

 どれも授業の内容に入り込んでしまって、午前中の4時間があっというまでした…」

 心に沁みるコメント、ありがとうございます。

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 学級便りを書いた後、サトクリフ作の『辺境のオオカミ』を読み始める。昨日は本屋さんで、サトクリフの『王のしるし』(上・下)を見つけて購入した。イギリスの遥か昔、ローマ軍が辺境守備にいたころの物語。彼女の作品には、『第九軍団のワシ』『銀の杖』『ともしびをかかげて(上・下)』などがある。『辺境のオオカミ』まで含めてローマン・ブリテン四部作と言われている。いずれも岩波少年文庫。