貧困の中で
昨日、Y先生から年賀状をいただいた。60歳を越えてなお、子どもたちと全力で向かい合っている。
「ぼくは、担任が楽しいから、もう少しやってみる…」と、私に語ってくれた。すごいなあと思った。
Y先生の手紙には、こんな件があった。
『…、今出会っているA区立B小学校の子ども達のことを考えると、貧困というものが、どれだけ子どもや大人の生活をダメにしているのかを考えざるをえません。大人の精神構造や考え方まで、今まで私がであわなかった人たちなのかもしれません。でも、担任している子ども達は、とてもかわいいです。私の持っている力で、精一杯愛してあげたいです。その中で、子どもを主人公にした小さな小さなドラマを一つでも多く作り上げていきたいと考え、悪戦苦闘中です…』
厳しい日本社会の貧困の中で、生きる子どもたちや親の姿を伝えて下さる。そして「この子たちを精一杯愛してあげたい」と。
日本の心ある教師たちは、Y先生のような気持ちをずっと持ち続け、実践を続けてきた。困難であれば困難であるほど、子どもを見捨てず真正面から受け止めて、いとおしみ立ち向かってきた。私は、この姿勢を持ち続けているだろうか、と手紙を見ながら自分に問うた。
※
マンションの新年度の副理事になって、今日は朝から午後まで会議。終わって学級便りを二枚書く。小説を一冊読み終わる。
『殺意をいだく子どもたち』を書いた、三沢直子氏から、新しい本を戴く。演劇教育連盟から『演劇と教育』1・2月合併号が送られてくる。大学時代の友人、福田三津夫さんの本の書評を私がした。それで、送ってくださったのだ。