コマを作る

 円の授業。算数の時間に、コンパスを使ってコマを作った。朝、厚紙から切り抜いておいた円にマッチ棒をさしこんで回したら、みんな「わあっ!」と歓声をあげた。

 「今日は、これを作ろう」「えっ、ぼくたちも作るの。今から?!」「そうだよ」「やったあ!」

 白の厚紙を10cm四方に切り取ってわたす。コンパスで自由に円を書き、模様や絵を書き加えて切り抜く。「円は、丁寧に切り取るんだよ」

 すばやく作って「できたよ」という子がいる。雑な仕事はすきではないから言った。「丁寧に色付けしておいで。これではまだだめです」すると、素敵な絵や模様のコマが現れる。やる気に満ちているときこそ、要求は高くする。

 画鋲で中心に穴をあけ、楊枝で穴を少し広げ、最後にマッチ棒を下から通す。心棒が長すぎるから少し短くして出来上がり。

 「わあ、すごーい。こんなに良く回るんだ」

 ビューンと澄み切って回る。そのとき笑顔がパッと弾ける。全身が輝いていてうれしくなる。

 直径2センチくらいの小さなコマは、心棒を楊枝にした。これも良く回る。机から宇宙船のように空を舞い、床に落ちても勢いよく回っている。感動だ。みんな、もう一つコマを作りうれしそうに家に持ち帰った。

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 夕方の5時、急いで学校を出る。新高島の駅(みなとみらい線)まで劇団四季のミュージカル『キャッツ』を見にいった。『キャッツ』は、20年以上前に狛江の仲間たちの誘いで見にいった。組合の合唱コンクールがあって『キャッツ』の歌を歌った。なつかしい。そのとき、あまり意味もわからずぼんやり見ていて、今回もあまり興味はなかった。しかし、娘たちに「見にいこう」誘われた。前半は、途中で少し寝てしまった。後半はグンとおもしろくなって心弾む思い出見た。ちょっと別世界を遊んできたようで、いい気持ちになった。

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 家に帰ると、千葉大の片岡先生からメール。「学校公開に、学生を連れていきますね」と。今回の学校公開は1月24日(日)の全一日。朝の8時半から5時間目まで…。