寒いよ

 放課後、教室の整理や授業の準備をしていたら遅くなった。廊下に出るとキュンと空気が冷えている。「わっ、冷えてきた。何て寒いんだ」

 手袋をつけてマフラーを首から顔の方へ引っ張り上げた。震えながら駅へと歩く。電車の中がうれしい。手袋をつけたまま文庫本を読む。暖かい家に早く帰りたい。

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 体育は、3学期から短なわとサッカー。短なわで、いろいろな技を楽しんでから、2人縄跳びをした。これは、どの学年でもするけれど楽しい。競争的個人主義的になりがちなカード学習を私はあまり好まない。全面的に反対しているわけではないけれど…。

仲良く「キャッキャッ」と笑い転げなら、楽しく縄とびをする子たちがかわいいし、心も暖かくなる。並んで2人跳びとか、一つの縄にもう一人が入って跳ぶとか、前後反対向きに並んで縄を回すとか、一緒にやってみせると、もう夢中になる。

それから、サッカーボールを一人一個持たせてドリブルを楽しむ。

二時間目の音楽では、練習帳が終わってしまう子も出てきたので、『エーデルワイス』と『雪のおどり』をコピーして渡し、練習した。バロック式の笛だから、ファの音を出すとき指が難しい。『雪のおどり』をゆっくりと練習する。「♪レ、ラ、レ、ラ」をまずクラス全員が指使いができるか確認する。続いて「ラソファソララ」を再び確認して、一人ずつ音を聞いてあげる。できない子が何人かいるので、そばで教える。みんなできるといい。

後半は、笛で追いかけっこ。みんな思わず微笑がもれてつぶやいた。「先生、この曲楽しい」と。よかった。それから、残りのわずかな時間を使って、歌を歌おうと思ったら「先生、ゲーム(音楽)がいい。お願い」。どうしようかなと考えたが、今日は笛を中心にすると決めていたから、子どもたちの声を聞いて「貨物列車」をした。盛り上がる。