二月、突然ノドに癌が見つかり、手術によって声を失いましたが、ステージⅣから奇跡的に生還しました。術後の抗がん治療で再び入院し、その副作用はまだ残り、呼吸など正常の体ではありませんが、生きることは戦いと思い、制作に向かいました。今年、初めての作品です。

 

①イメージデッサンと粘土でのエスキース

 

②石材を彫刻

 

③木の接着と木彫

 

④完成

彫って見ると、ヒバの木目にヤニの濃い部分があり、顔に見づらい線が出ました。強い着色でなければ消えず、木の風合いが失われてしまうので、時間とともに日焼けして自然に色が整い、形が見えてくるのを待ちたいと思います。

しばらくブログを書いていませんでしたが、制作はしていました。

①イメージデッサンと粘土のエスキース 髪を横にすることでスピード感が出ると考えた。

②石彫

③木彫と腰掛け台の設置のための作業

④完成

髪が有るのと無い場合では、足のつま先からのスピード感がまるで違います。

ケヤキの木目も手助けしてくれています。「

向かいの家が売りに出され、改装工事で彫刻できそうな丸石がいくつか捨てられるようなので、大小4個もらいました。これで何か作ってみたいと思い、二度目ですが国立博物館の中国の観音菩薩像をヒントにしました。今回は相当な高さの石像の転倒防止も兼ねた横に広がる衣の構造を作品に取り入れたいとイメージしました。

直径3~40㎝ほどの一番大きな石を使いましたが、色は素晴らしかったけれど隠れたヒビに苦労しました。

 

イメージデッサンと粘土でのエスキース

 

図面と原石

 

丸石を割った時の石の色も密度も素晴らしくいい作品になりそうな予感がする。大理石も思った以上に白く組み合わせに満足。

しかししっかりした石のように見えても玄武岩の隠れたヒビは激しく、少しの力

で簡単に割れて苦労する。修復技術の見せ所。

 

木部を接合し、静かに頭部の木彫をしていても前回と違う場所から真っ二つ。接着剤で修復した部分の強度いいようだ。

 

やっと完成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩、髪、頭のカーブが大中小と三弾ロケットのように上昇する力を産むことを考えたが、結果はそれほどでもなかった。しかし石が足りないこともあり、アクセントとして使った襟の礫岩が思った以上に表情があり(実物は写真以上)助かりました。実材の魅力です。

 

イメージデッサンと粘土のエスキース

 

図面と原石

 

粗彫り


 

木彫

 

完成

しばらくブログを書いていませんでしたが、暇ができたので、これまで載せていなかった作品制作を紹介したいと思います。

かつて制作しようとして使えなかった石が何とかならないかと考え、組み合わせて使おうと思いました。

 

まずはイメージのデッサン

 

石の粗彫りと組み合わせ計画 

 

裾の石と中を接着後に石の目がひどく割れましたが修復して次の石の接着

 

何とか石の部分を終えて木彫へ

 


これまでは構想が浮かばず長い期間考えたこともあるが、制作に入ると長くても三週間~四週間で完成していました。しかし今回は石の部分も大変でしたが、腕の上と下で接着面の角度が90度ほど違い、更に下の手の部分で右左を接着するというこれまでやったことのない作業だったので、一か月以上かかりました。

玄武岩と安山岩が似た感じの色だったので接着した効果強くないけど、控えめなところが作品の魅力になればと思っています。