平凡な風景 | 沖縄旅行 その他旅行のブログ

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2012(平成24年)からの沖縄、北海道、九州、本州の旅

 東京は、特に中心部は山は遠く海や川のない場所もあり、東京に住む人にとって自然に親しむレジャーとは東京を出て山か海に行くことです。東京の平坦な地形はレジャーや冒険に向いていなくて面白みがなく平凡だと思って来ました。でも、日本全国を見渡してみると、日本のほとんどの場所は山か海かどちらかがあり川も多く、平地は少ない、むしろ少ない平地に争って住んで居ると言って良いでしょう。何もない平坦な土地は平凡ではなく貴重です。山や傾斜地があったら坂道の登り下りは大変だし土砂崩れも心配だし、海が近かったら津波や浸水が心配だし、川が近かったら洪水が心配だし、何もないことで良いこともある。そしてこれこそ日本全国的に珍しい風景なのだと思うようになりました。また、毎日通る駅の風景が平凡でつまらないと感じることも多いと思いますが、利用の多い場所ほど傷みが早くて、だから改修される頻度が高く、風景としての変化も速いのだと思います。昔通った駅が何年か経ってしばらくぶりに行ってみたら全然様子が変わっていた、などと言うことは良くあります。あんまり変わらないのは秘境駅ぐらいでしょう。ほとんど利用されることのない秘境駅は時が止まったかのようで、でも全く利用されなくなったら廃墟となって朽ちてしまうでしょうが、その前に廃止されて撤去されるかも知れませんが、ちょっとだけ利用されるというところですんでのところで変わらず風景が保たれているのだと思います。ちょっと前の秘境駅ブームはそんな変わらぬ風景を求めるところもあって起こったのではないでしょうか。もちろん、とんでもなく人里離れた場所(なのに駅)だったりもする訳ですが。そしてまた、都会のよくある駅も今の姿は今だけなのだから、結局、いつまでも変わらぬ平凡な風景というものはないのではないかと最近思っています。