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おぬし、なかなかやるな!

コミュニケーション資格のスクーリングへ行ってきました。

うん。ここに通っている人だから、心理的な洞察や質問力、切り込みのうまさはみなさんすごい。

おそらく僕も多少そういうところがあるのでしょう。

演習で、相手の夢について深める時間。

僕は無意識に、相手の幼少期の親の愛情にまでさかのぼった質問をしていました。

不用意に切り込み過ぎた。。。かな?

悪い癖になっている。時と場合に応じて使い分けなきゃ。。。

相手の方も『これ以上だとカウンセリングになっちゃうね』(笑)と。


しかし、帰り際に相手の方からも『きんちゃんは、・・・なの?●×△◆なの?』

という結構深く切り込んでくるような質問が。。。


僕は思わず、防備体制を心に張ったことを自覚しました。


うん。コミュニケーションスキルをある程度学んでいると、どうしても深く探ろうとしちゃうんだなぁ。でも、それってあまり気持ち良いことではないということがわかりました。

自分がされて初めてわかる。


僕は人の心を探ろうと無意識にしてしまう癖があるので、気をつけなきゃ。

良く言うと、ソーシャルワークしてしまうんだなぁ。。。

慣れないことをした

昨日コミュニケーション関係の研修に出ました。

テーマは『承認』

他者のありのままを認める行為で、この重要性を学びました。
この単元は何度学んでも大事だということが分かります。


さて、この中で、『あなたの大切な人に承認のメッセージを考えましょう』

という演習がありました。


ん~~~~~~~


と考えた末、大切な人を『父』にしました。

普段は考えないような父への感謝と承認のメッセージを書きながら恥ずかしくなりつつ、あぁ、こんなこと父親に伝えていないなぁと考えました。

講師の方が「このメッセージを是非伝えてあげてください」

とおっしゃったので、その場で父親にメールしました。


すると、夜に母親からメールと電話があり


「あんたがしおらしいメールするもんだからお父さんもお母さんもびっくりして、不安や寂しさを抱えているんじゃないかって心配になっちゃったわよ!大丈夫なの?」


と言われてしまいました。

その心配してくれる両親の想いが嬉しく思いつつ、やっぱり慣れないことをすると、される方も驚くもんだなぁと思いました。

普段からちょこっとずつ承認と感謝を伝えることが大事なのですね。

あなたは大切な人に小さな承認と感謝をお伝えし続けることができていますか???

畏敬の念

末期がんのターミナルになり、デイサービスに来られなくなって久しい方がいます。
もう数カ月お会いしていませんでした。

先ほど、訪看から「ターミナルのターミナルです」と電話が。。。


上役に相談したところ「ご家族からは会いにきてくださいとご了承を頂いています。行ってきなさい」
と言われました。

そういうことをご家族から言われてたなら先に言ってくれーーー!!!


私は、すぐに飛び出てお会いしに行きました。


最後にお会いした時と比べて、やせ細り、目はくぼみ、声もかすれて聞き取るのが難しいくらいでした。義歯も外しているので、本当に、いよいよという感じでした。

第一印象はやはりショック。

何度も経験していますが、やはりショックです。


私「金山です。覚えていらっしゃいますか?」


「・・・あぁ、カナヤマさん。はぁ、はぁ、はぁ、あ、ありがとう・・・ありが・とぅ」

「・・・はぁ、はぁ、・・あの・ね。いたいの。いたいの・・・」


乳がん手術などを経てきた彼女は、リンパ浮腫で両腕が通常の腕の倍ほどに膨れ上がってパンパンになっていました。

「・・・て、を、・・・はぁ、はぁ、てを、うごかすとね・・・いたいの・・・」

私「本当に頑張っていらっしゃったんですね」

「・・・あの、ね、はやく、はやくらくになりたいの・・・」
「・・・(先立たれた)こどもが、まってる。あいたいの・・・」

私「むこうできっと待ってくださていますよ」

ホッとお顔がほころび、そしてまた苦悶の表情に・・・




その後、その状態でポータブルで排泄。

最後までご自分の最後の砦をまもっていらっしゃった。

私は最初のショックを忘れ、じわじわと心の奥底から、生命への畏敬の念を感じ、神々しさまで感じました。

最後のお別れをして、私はドアの外で深々と頭を下げました。


「・・・きて、くれて・・ありがとう・・・」


最後まで、その人らしい。

こちらこそ本当に、ありがとうございました!

今になって涙があふれてきます。たくさんデイでおはぎ作ってくださって。。。
僕がたくさん食べたら、「今度はもっと作ろうね」って言ってくださって。。。

悲しい。悲しいです。

誰が何を変えるか?

金曜日、土曜日と、介護業界の若手企業家の方々が協働して介護業界を変えていこうという団体を立ち上げられた。


特に金曜日の介護ベンチャー協会は400名近くの業界関係者が集ったイベントになった。

来ていたのは「株式会社」と名前がつく介護ビジネスを展開されている経営者層。他にはシステム開発等のITや介護を取り巻く界隈ビジネスの関係者の方々。メディアも多数来ていた。

スーツ姿の皆さんが、名刺交換をしたり、紹介をし合ったりしている光景を見ていて、介護業界にもこんな一面が出てきたんだなぁと、嬉しさもあったりした。

ここに、社会福祉法人やNPO、市民団体や当事者団体、行政等もいたらもっと素敵なのだけど・・・と思った。

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団体の趣旨は『介護業界のイメージを変える!』

介護業界の門戸を開き、敷居を下げて、まずは業界に興味を持ってもらうこと、3Kのイメージをぬぐい去ること。


素敵なミッションだと思う。


業界関係者、特に現場の実践者からすると拒否感も強いかもしれない。

しかし、それでは長年存在する既存の業界団体が、学生や求職者を介護に振り向かせる戦略があるだろうか?と考える。


我々の直面する重要な問題は、
その問題を作ったときと同じ考えのレベルで、
解決することはできない。


アインシュタインはこう言った。既存の価値観や課題をぶっ壊すのはやはり新しい価値観と力なのだと。


やり方は違っていい。目指すところが一緒ならば。そこは大事。

目指すところが一緒であるならば、いいんだ。

ピッコロ大魔王がいたから天津飯と手を組んだ。
ベジータがいたからピッコロと手を組んだ。
フリーザがいたからベジータと手を組んだ。

共通目標は協働を強くする。


で?自分は何をするか?

やはり現場の介護職として通用するプロフェッショナルになること。
利用者に専門職として、人間として、良い介護を提供すること。それができる人間になること。

自分は経営、マネジメントは向かない。まだその力もない。

今の、ただひたすら現場に没頭できる時、利用者の傍らにいることができる今に感謝しよう。


介護業界。面白くしていこう!どこまでも!

介護を学ぶ人に伝えたこと

今、職業訓練生として介護職員基礎研修を受講されている方々に数コマ授業をさせていただいています。

先日担当したのは権利擁護と尊厳。

そして高齢者虐待や身体拘束についてでした。


正直、グループホームに勤めていたころの自分を振り返ると、夜勤中など、明らかに高齢者虐待を自分自身がしていました。

生徒さんに高齢者虐待を教えれば教えるほど、自分がそうしていたことを暴露することになっていきます。

辛い現実。恥ずかしい過去。。。

当たり前、仕方ないと言い聞かせながらも、みんなもそうしているから、と甘えて逃げて、言い訳して、それでも何だかモヤモヤしたものを抱えていました。


そんな辛い現実、介護職のリアルな現場を伝えていけばいくほど、介護を志す人に対して、自分は何を言っているのだろう?と思ってしまいました。


でも、綺麗なことだけ話すなんて嫌です。僕は介護業界を本気で変えていきたいし、変えていく仲間が欲しいのです。


だから伝えました。


今、職業訓練として介護を学ばせる機会を国主導で作っています。
そのことに対して、憤りを感じている現場職も多いことを私は知っています。

しかし、ちゃんとした教育、倫理、専門性を身に付けた人材が少しでも現場に巣立っていかなければ!専門教育を受けた人材が、慣れ、常態化、習慣化してしまった介護に疑問符を投げつけなければ!

そして、今の介護はおかしい、いまのままじゃいけない!という人たちと一緒に、ちゃんと利用者・家族・地域に貢献できる介護をしていかなければいけないのです。



介護はありがとうって感謝される仕事だと思っていませんか?

違いますよ!

介護はありがとうの何倍も「死にたい」「どうしてこんなことに」「もう終わりだ」という言葉を浴びせられますよ。

死に向かっていく人に対して、少しでも元気に、健康にって・・・

できることは少なくなるんです。

介護の仕事は、死を遠ざけることではないはず。もちろん、日々の生活を整えることが最優先事項です。

それでも、あらがえない事実がある。そこに無力感を感じ、自分の介護職としての限界を感じ、利用者のために何一つできない自分に気づかされるでしょう。

それでも、私たちは逃げてはいけない。

共に苦しみ、哀しむものとして共にいなければいけない。それが介護です。


介護は感謝される仕事ではありません。

本人が自分の人生に感謝できるように支援し続ける仕事です。

「私の人生すてたもんじゃなかった」「あなたに出会えてよかった」「生まれてこれて良かった」「私の人生、本当にありがとう」

それが介護職の本当の仕事だ!

勘違いするな!



利用者のありがとう=ごめんなさい!だと思うくらいでちょうどいいのです。

迷惑掛けてごめんなさい。。。



一緒に頑張る介護職が一人でも多く増えるといいな・・・