昨日は教育こども常任委員会。
議案数はあまり多くありませんでしたが、学校園の常駐警備業務に関する補正予算について質問してきました。
9月議会はなんといっても下旬の決算特別委員会が大きな山場です!
そちらに向けた準備もしっかりと進めてまいります。
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一部の症状でしか健康保険を適用できない接骨院・鍼灸院では、広告(看板・のぼり等を含む)に掲載できる内容も法律で厳しく規制されています。
なんでもかんでも保険が使えると思われないように、ということですね。
法律上は「医療保険療養費支給申請ができる旨」を「医師の同意が必要な旨を明示する場合」に限って記載できるとされてるんですが、実際には単に「健康保険取扱」などと記載している例が多くあります。
中には「保険使えます!」と大きくアピールしている悪質な施設も。。。
そこで、私は8月上旬、インターン生たちと一緒に市内の施術所100件を現地調査し、広告規制への違反状況を調べました。
調査のきっかけは健康保険適用への問題意識でしたが、規制に違反しているケースはそれだけではありません。
こちらの表以外の項目は記載できないので、実は「首・肩・腰」のように部位を表示したり、「整体・骨盤矯正」のように施術内容を載せたりするのもNG。(よく見かけるけど…)
そうした内容も含めて調査したところ、100件のうち何らかの違反が確認された施設はなんと82件!!!
全く違反していない施設はわずか18件でした。
いやいや、これじゃ「守っていない施設がある」とかいうレベルではなくて、「守っている施設の方が珍しい」という状況ですよね。
健康保険の取扱については半数にあたる50施設が該当し、価格を表示している施設も4つありました。
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広告規制を所管する保健所にヒアリングしたところ、市は施設の新規開設時に現地で検査を行い、違反項目がないかを確認しているとのこと。
にもかかわらず、これだけ違反があるということは、検査の後で看板やサインを設置する施設があるからなのでしょうか…
開設後に現地を定期的に確認することもできておらず、情報提供があった場合に指導を行う程度とのこと。
また、注意喚起の通知も2015年を最後に行われていないことが確認できました。
コロナ禍で業務が逼迫していた保健所の担当分野ですから、ここ数年の動きについてはやむを得ない面もありますが、やはりこのまま放置するわけにはいきません。
すぐに全ての施設を現地確認することは困難でも、一部の施設に指導が入ったという情報は他の施設に対する抑止力になりますし、特に悪質な施設に対しては早急に指導を行うべきです。
法では罰金も規定されており、指導に従わない場合にはこうした強権的な対応も視野に入れる必要があります。
そこで私が行った質問と答弁のやり取りは以下の通りです!
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(たかの)
市内の接骨院・鍼灸院に対し、広告規制への違反状況を調査し、是正が必要な事案については厳しく指導するべきと考えるが、市の見解は。
(市当局)
本市では施術所の新規開設時と、市民等から情報提供があった場合に、現地調査を実施し、必要に応じて指導を行っている。
今回、議員から情報提供いただいた違反広告を行っている施術所のうち、悪質性の高い施術所については、現在、現地確認のうえ指導を行っている。
併せて、市内全ての施術所に対して、適正な広告を行う旨の注意喚起の通知文を送付する予定。
広告の違反状況調査については、現在、コロナ禍の令和2年度から令和4年度にかけて実施できていなかった施術所の検査に注力しているところであり、これらが終わり次第、改めて違反状況の調査を行い、必要に応じて指導を行う。
指導を行った施術所に対しては、その後の是正状況を確認のうえ、是正が確認できない場合は再度指導を行うなど、施術所における違反広告の改善に向けて取り組む。
⇒非常に前向きな答弁を得ることができました。
特に、私が調査した施設については、情報提供したのが8月中旬だったにもかかわらず既に現地確認・指導に入っているとのこと、迅速な対応に感謝します!
今後は答弁の通りに取り組みが進められるかどうかを注視してまいります。
2つ目の論点はまた次回!
本件、今しばらくお付き合いくださいませ!