◎黄金の国◎ | Takanoly Toyofuku

◎黄金の国◎

18歳の頃
自分は福島区の市会議員選挙にて
【公職選挙法違反】で
HOMEBOYの兄弟達と一緒に、福島警察という組織に捕まった。

そこから約一ヶ月間は、取り調べの日々。

選挙権が無いにも関わらず、
とある人物の応援に雇われた結果がソレ。


【仕事】としてなんの興味も無くそこに飛び込んだ自分達だったが、今では禁止されている「桃太郎」等の様々な政治活動を指示され、その人の思想や区や国への方向性を割れんばかりの大声で自らの声帯を駆使して連呼しながら毎日あまり知らない【福島区】という土地を練り歩いたり選挙カーに乗せてもらって選挙期間内ほぼ毎日皆で選挙活動をしているうちに、マインドコントロールに近い暗示にかかり、知らぬ間に心からその人を応援していた僕らは当選を心から嬉しく思い、それこそ心から喜んだ。

そう。
瞬間的な結果として
その人は福島区の市会議員に当選した。

が、次の日にはその人の当選は掻き消され、
自分は朝から謎の強制自宅ガサ入れの後、
パトカーで連行されながら、福島警察の取調室にいた。

青春の場所【SOUL FUCKTRY】で朝までその人の当選を祝い続けていた自分達にとっては、夜まで続くなんのこっちゃ分からん取り調べは拷問以外の何物でも無かった。
この件の取り調べは特に何度も寝落ちした。zzzzzz

捜査後半となると、刑事の矛先は未成年と知った上で何の説明も無く僕らを雇っていた雇い主へと向き、理由や子供なりの無知も把握してくれた刑事達とも打ち解けて、クソマズイ昼ご飯をくれたり、警察署内の柔道場でフロアやアクロバットの練習をさせてもろたり、調書がどんどん適当になっていったり、ポリ用の筋トレ器具を持ちながらストップ&ゴーの練習をしたり…
最終的に無罪放免完全に釈放された自分達にとっては
無知こそ罪やと強く感じた。
ビックリするほど、なーーーんも知らんとやってたからね。
18歳の自分に投票権が無いのは分かってたけど、
選挙権が無いと選挙そのものに関わってはいけない。
とは、ダンスとしょぼい悪さしか知らんその頃の俺らには知らなんだ!

それも、今となっては良い思い出ですが、
今でも福島警察署というか福島区を見たら思い出す。

その頃のニュースや新聞にはやはり少年Aと記載された。

それにしても、
なぜこんな事が発覚したのか…??と、思った。

惜しくも当選しなかった候補者が当選者の荒探しをし、
その結果俺らが浮上し、ネチっこい囮捜査の結果、僕らがパクられる事となり、その人は市会議員の席を奪い取られて別の人がめり込んだ。
そんな事は日常茶飯事だと刑事に言われた。
今思うと、法に仕える人間にとして
大小関わらず法を破る行為は席を狙う人々の「餌」でしかないだろうし、それはそれで仕方の無い事。

クソガキなりに少しばかり社会の裏側を垣間見た。

そして、自分はこの一件から政治家と政治
いわゆる『バビロン』を更に心底大嫌いになった。


そして時は経ち、
2015年6月に公職選挙法の改正が認められ
2016年6月19日にいよいよ施行され
今回の選挙で初めて選挙権が18歳に引き下げられた。
個人的には勝手にまぁまぁ複雑な気分。
いやいや、俺らの18歳やからパクられた
あの時間返せって。笑
まぁまぁまぁ
その時間なんて今思えば自業自得&自分の経験値としてありがたくプレゼントしておくとして。


自分達のフィールドからとてつもない革命家が現れた。
自分のイベントでも様々な形でセッションさせてもらったアーティストの方々がたくさん街頭演説へ駆け付け、
この約二週間は特に彼の選挙区からは少しばかり遠方地方民となる自分も、一音楽人間として心を揺さぶられ続けた。
1年ほど前に見た三宅洋平さんとcro-magnonとのライブはとてつもなく感銘を受け、この一年はそのとてつもなくカッコ良いサウンドを提供してくれるcroさんの音を発表会や生徒作品やSHOWで気付けば使い続けていた。
そしてこの選挙フェスの期間内にソコへ現れるアーティストと言えば自分がずっと聴覚を占拠されている大好きなアーティスト達。
なんなら、自分達のイベントに来てもらったり
HOMEBOYとしてイベントに出演させてもらったり、
尻目横目のスルーでは済ませられないほど
一緒に空間と時間を盛り上げてくれた人達がたくさん。


オモロイ事に、
やはり選挙当日が近づくにつれてアンチな声もチラホラ。

でも、そんなもんよね。
それも立派なひとつの声。


俺らは
いろんな側面からも、
人間として信用できる人を常に探してるだけ!!!

そして単純に、
身近な存在の人がドデカイもんを背負って戦っているのを自分達の在り方で支えたいだけ。

そのためにも音楽のチカラは、それこそ天文学的なチカラ。

20歳になる前に、少年法でもなく
聞いた事も無かった【公職選挙法違反】で少しばかりの時間と自由を奪われた自分にとって
選挙権が無いのに公職選挙法違反権はあるねや??
と思ってきた自分にとっても、今回は特にただ事やない。


国を動かすのは国の民。
政治屋じゃなく政治家にその権利を。


ある政治に関わる人と話した時に
「人の住まいもマトモに用意させれてないのに、政治家として自分の住まいなんてもんに金なんて払ってられへん」
と言うてた。
そして、その人をとても信用する事となり
立場は違えど、自分も本来そうでないとアカンと思ったし、
自分の住まいなんてどうでもよくなり、
完全なる見切り発車で家を引き払って
去年一年はホームレス生活をとても楽しんだ。笑
ホームレスの経営者。
どんなやつやねん!!!!笑
それは置いといて


民主的かつ、
ヤオロズノカミガミを受け入れてきたこの面白い国。


そろそろ雑念私欲は個人の生活の中にだけ置いといて
国民が動かす時代が来てもええんじゃない???


都合のええやつの都合のええように動いていくのもこの国の在り方の一つやと勝手に思ってた自分が間違ってた。


自分は日本一周したと言ってもたかが1年弱の旅。
それは原発事故の起きる少し前で、今とは少し違う日本。
それも含めて
たった9ヶ月の旅なんかじゃ、俺はこの国の四季すら
10000分の1すらまだ見れてないし知れてないけど、
その旅で得た出会いや経験は今もこれからも死んでも宝物で、そんな自分の目に映ったこの国はなかなか素敵な国でした。



20歳になった瞬間から、俺の選挙事件の事情を知っている父の半強制的な勧めにより、こんな俺でもいつの間にか投票がルーティン化。
意外でしょ?笑?


5年後の今頃はオリンピックも終え、
この国はどないなってるかな??
その頃
自分達は胸を張ってこの国に居てるかな??


と、この文章を書いてたら…
たった今ニュースから流れてきた内容に驚愕。
自分の住んでいる和泉市の二つの選挙事務所で投票用紙を間違えて渡してしまい、その票は無効になるらしい。

いやいや
深くお詫び申し上げてる場合ちゃうで!


黄金の国ジパングさん

本当に大丈夫かい???



このままじゃ

国ごと誰かに

食べられる


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かもね。