「日没後2分40秒」
―人生の夕焼け 涙して―

1月1日、新年を襲った能登地震、1月2日、日航機と、の衝突、5名の死者、波乱の辰年。また9月に打ち上げられた日本探査機が1月20日、月面着陸世界で5番目の快挙となった。
「読んだよ」私にとっては、新年から、身に余る嬉しい言葉を頂いた。
吹田市高齢者連合会の機関誌「久寿乃喜」に「日没後2分40秒」―人生の夕焼け小焼け 涙してーの拙文が掲載され、一万680人の会員に配布されたのだあなたの胸にも再発進したい。
「9月は世界アルツハイマー月間だった。認知症は、みんなが当事者だ。
「無症状で何十年も進行―長いカウントダウン。症状が現れた時は末期という不治の病。アルツハイマー病」(アルツハイマー病 真実と終焉)デール・ブレデセン著を読んだ。認知症の最大のリスクは加齢。
人生の夕焼け、脳の中で、何かが起こっている。
2025年には65歳以上の5人に一人になると予想されている。
日本の80歳以上は、1259万人。10人に一人だ。
吹田市では2023年6月現在、百歳186人(前年は162人)90から99歳5658人、80から89歳2万5千554人。認知症患者は9047人、要介護認定でトップ。
2019年の高齢者虐待相談、通報は53件。痛ましさに涙した。
人は愛しみあい、育くむ他者との交流なしには生きていけない。

大阪写真月間2023「写真家150人の一坪展」が、6月10日から16日、梅田の「ソニーギャラリー」で開催された。
後援は、大阪府と大阪市。時流の先端を進む優れた写真作家の登竜門だ。


西條親来氏。優れた撮影者が捉えた「瀬戸内海のある日」6枚の写真は、際立っていた。

その中の一枚「日没後2分40秒」(写真参照)。神々しい夕陽の輝きが胸に迫る。
辣腕のレンズが一瞬に捉え、永遠に残した美しい夕陽のプロミネンス。
人生の夕焼けを連想させる。
西條氏からの心に残るメール(概略)と
瀬戸の夕暮れの美しい映像を読者の胸に
残したい。
「2022年10月20日、

夕陽の撮影場所へ向かった。
目的地に到着したのは、日没時間を
2分40秒過ぎていて太陽は沈んで
しまっていた。
しかし、残りの明かりの
ゴールデンタイム最後の景色が撮れた。
空は濃紺、風は凪、海面は静かで
コバルトブルーの輝きをみせていた。

夕陽を追いかけた思い出として、心に残しておく大切な場所になった。」
高野台水路の立秋に夕焼けが広がる。
夕陽に涙のセレナーデ、故郷の懐かしい思い出の日が映える。
夕焼け小焼け、誰も知らない、誰にも見えない明日が来る。