何の因果か(仕事に決まってる)、またこの地(中国深圳市)に舞い戻ってきた。
前回帰国してから、わずか12日後にまたこの地を踏んでいる自分が悲しい。別件でならともかく、前回の仕事のフォローで来るとはね。前回は物の準備不足をはじめ、現地スタッフも装置の使い方や調整方法を覚えたてだったから、今回はある意味仕方ない、と気を取り直す。
香港空港に降り立った日は、かなり暖かく28℃もあった。いや、暑いという表現が正しいか。「半袖を持ってくりゃよかったなぁ~」とそこで少し後悔。
香港空港からは前回と同じように、タクシー(車種:アルファード)で中国に入国。今回のドライバーは控えめな運転で安心。前回はガンガン飛ばすドライバーだったから、おちおち眠ることもできなかった。
鬼門である中国入国審査(前回ここでひっかかって、恥をかいた)も難なく突破!(ってか当たり前だよ) 中国側に入ってしばらく走ったところで、タクシーを乗り換える。国境を行き来するタクシーは、ダブルナンバー車と言って、香港と中国両方のナンバープレートをつけていて、効率よくタクシーを回すため最終目的地までは行かず、中国側のタクシーに客を乗せ替えるらしい。
車は香港では、右ハンドル左側通行(日本と同じ)だけど、中国では左ハンドル右側通行。これだと国境を越える程度のところで車を替えた方がよさそう。
ホテルHoliday Innには16:30ごろ無事到着。
翌日から仕事。
この日は仕事が終わってDeputy GM(副社長)が歓迎会をしてくれた。そうそうたるメンバーが社用車で連れて行ってくれたところは、会社から車で10分ほどのところの高級そうなレストラン。
店員に案内されたところは個室。そこには、ソファーにテーブル、大きな円卓、それにカラオケ機材まであって、レストランでこんな豪華な個室見たことな~い。でもそんなの関係ねー(俺は小島か?)
個室に入るなり、すぐにウェイトレスが3人やってきて、ショーケースに入っている料理を選べと言ってくる。みんな遠慮してなのか、なかなか選ばない。仕方ない、ここは僭越ではあるが僕が5品くらい選んだ。
円卓とは別にソファーとテーブルがあるのは、どうやらオーダーした料理が運ばれるまでの時間潰しのためらしい。料理が来るまでの間、しばしソファーに座って、前菜をつまみにビールを飲んだり、フルーツを食べたりしながら歓談。ここでしっかり食べてしまうと本番の料理が入らなくなるので、軽く食べる(まだ自制が効いている)。
料理が運ばれてくると、みんなで円卓に移動。
酒は副社長が選んだ赤ワイン(2004年ものが美味しいらしい)、黄酒(読み方忘れたけど老酒(ラオチュウ)に似ている)、それに白酒の3種類。白酒以外は、アルコール度は15度くらいで飲みやすい。
乾杯は、一番アルコール度のきつい白酒で行なわれた。こちらの作法(テーブルに杯をコンコンとぶつけたあと、副社長がひと声かけて一気に飲み干す)にのっとって、一気に飲んだ。酒の香りはいいけど、アルコール度が高いため喉が焼けるような感じ。副社長曰く、「これはガソリンだ!」と叫んでいた。実は彼が選んだのは赤ワインだけで、あとの2種類の酒は、お世話になっているこちらの会社の課長が選んで持ってきたものだ。宴会には白酒はつきもののようだ。
仕事の話もそこそこに、他愛もない話で静かに盛り上がる(もちろん会話は英語で)。
ちなみに、この宴会に来てるのは、副社長が米国人、シンガポール人が2人、中国人が1人、それに我々日本人が3人の計7人。
酒は基本的に個人のペースで飲んでいくが、何かのタイミングで誰かが声をかけて、乾杯と同じ要領でみんなで一気飲みする時がある。このタイミングが良く分からない。最初は面白がって白酒も一気飲みしてたけど、杯を重ねるごとに酔いが回ってきて、その場の勢いで飲むようになっていた。でもなぜだか心地よかった(いい酒だったから?)。とにかくどの酒を何杯飲んだかなんて、全然カウントしてないから、もうノーコントロール状態に。そんな状態でも、何とか寝ることなく宴の最後まで食べて飲んでいられた。しかも、最後に気を利かして写真撮影までして、宴たけなわのうちにお開きに。
勢いあるいは気力で持ったのはここまで。
ホテルまでのタクシーの中では、当然爆睡 Zzzz・・・。
部屋に戻ってベットに倒れこんで、さらに爆睡 Zzzz・・・。
いやぁ~、楽しい宴会でした。
(副社長と飲むなんてそうそう無いからね。いい思い出になった。)