勤務医をしていると、誰もが頻繁に感じる病院側の「とりあえず医者にやらせよう」。
これは、事務的な手続きなどでもよくあるし、委員会メンバーや会議などでもよくある。
「病院として責任者を医者にしておきたい」
「医者に話が通っていたことにしたい」
「医者が知っていたことにしたい」
そういう背景があるのを感じる。
まぁ、事務的な処理などは仕方が無く受け容れる。
名前だけでも良いので,署名だけでも良いので,ハンコは事務で押印しておくので,みたいなことは、こっちも波風立てずに流してしまう。
けれど、事務のミスや看護師のミスを「管理者は医者だから」「最終判断をしたのは医者だから」的なことで、押し付けるのはもうやめるべきだ。
事務や看護婦が言う「医者まで謝ってくれたが大事」「医者が謝ってくれたほうが角が立たない」「医者が謝ってくれたほうが丸く収まる」で、医者が顔をだして謝罪するというのは茶番だ。
あれは、患者にしてみれば「今後もこの医者にかかることもあるから、あまり感情的にならないでおこう」と思っているだけで、別に「医者まで出てきて謝罪してくれた」という理由で引っ込むわけじゃない。
事務だって看護師だって、そんなことはわかっていて、それでいて「やっぱり医者が出てきてくれると違う」「医者がでてくれると助かる」などと言ってるだけだ。
検査科のミスは検査科の責任だし、看護師のミスは看護師の責任だ。
事務のミスは事務のミスで、それを医者が同席する意味はない。
もうやめようじゃないか、こんなことは。
