タイムトラベル☆悠久の弥生時代へ その4 | 毎日は旅のごとし日記

毎日は旅のごとし日記

いわゆるアラフォー世代です。できれば毎日をほのぼの楽しく過ごしたいと思っております。

王の宮殿から出ていくと、今度は北へ向かいます馬音譜音譜音譜
ところどころベンチでゴロリンして風に吹かれて
ポヤーっとしていました。
 
夏ほど暑くなく、こんなに自然に囲まれているところで
ベンチでゴロリンしてぽやーっとするのは気持ちがよいです照れラブラブ
 
北のこのあたり、実はこの村の最重要となるところとなりますウインク
建物の後ろにあるこんもりとしたところを中心にここ近辺に広がっているのが・・・
 
 

 

広~い草原!!キラキラ

 

 

ではなくて!!

 

 

実は↑の草原は発掘していないのですが、

この辺りは・・・

 

 

お墓群となりますパーキラキラ

こちらはかなーりリアルに作られた復元図。

ご遺体は甕に入れられて埋葬されていたようですニコニコ

 

 

お墓は確かにある種不気味なところでもあるのですが

他の遺跡でもそうですが

その当時の死生観が色濃く出るところでもあるので

ある意味、

個人的にすっっっっっっっっっっっっごく!!

気になるところでもあります!!

 

 

こういう古墳を見るとき、昔の遺跡の埋葬された場を見るときに

絶対に見るのが・・・

 

 

方位です!!

 

 

秦の始皇帝の時代でもそうですが、

方位を必ず見ていて、埋葬するときの頭の方位が一定方向だったりします。

 

 

ちなみに・・・

一番北の土の盛り上がっているところは、

ここの王族と思しき高貴な方々の遺体の入った甕が見つかっています。

 

 

なんと!!

その部分はレプリカではなく、本物をそのまま展示することになり

一度埋め戻したところを再度掘り起こし、

カビやコケによって本当の古墳が痛まないように空調管理、湿度管理が徹底された資料館になっていました!!

 

 

スゴーーーーゲラゲラ!!

 

 

 

 

当時この吉野ヶ里をおさめていた王と思しき方々のお墓です!!

2100年前、そのままの姿です!!

 

 

甕を2つくっつけて中にご遺体を入れた様子で

大変珍しいスタイルなんだってキョロキョロ

 

 

復元度がスゴいゲッソリ!!

一緒に銅剣や勾玉も一緒に埋められていたそう。

 

 

私がひとりで食い入るように見ていたところ

その場を掃除されていた男性職員の方がおもむろに近づいてきて

色々と説明してくださいました・・・

ありがとうございますビックリマーク

 

多分、学芸員の方だと思います。

めちゃめちゃ詳しかったのでさらにオモシロい!!

 

こちらが埋葬されたときの復元図です。

このスタイルはかなり特殊で相当の焼き物の技術のある方が

これを作っていると思われるとのこと。

 

確かに、私は奈良の人なので昔から奈良の遺跡博物館等々たくさん言っていますが、こういう甕の様式で埋葬するのは初めて見ましたびっくりビックリマーク

 

甕を2つくっつけて中にご遺体を入れて粘土で蓋をします。

興味深かったのが内部を赤く塗ってそこから【水銀】が検出されたそうなのです。

 

個人的に【水銀】と聞いてピンと来たのが

秦の始皇帝です。

秦の始皇帝は自分の陵墓に永遠に生きるための地下帝国建設のため水銀で川を作ったとされています。

また本人も永遠の命を得れると信じ水銀を服用していました。

(※本来水銀は毒なので本当は絶対にダメ)

 

時代背景もこちらのお墓が2100年頃で始皇帝も約2000年前。

当時なんらかの【水銀】に対する信仰があったんじゃないかしらはてなマーク

 

その学芸員の方にその話をぶつけてみたところ

多分この甕を作った技術者は大陸から来ていたのではないかはてなマークとのこと。古代中国での【水銀】の扱われ方がすごく気になりますね~グッド!

 

そして甕全体は墨か漆で黒く塗られていて

こうやって黒く塗られた甕はここだけらしいのです。

 

うーん、実は始皇帝も黒好きだったんだよな~ほっこりパー

イマジネーションはどんどん広がりますキラキラキラキラキラキラ

 

 

 

そして、肝心の方位です。

やっぱりめちゃめちゃ計算されていましたびっくり!!

 

王の陵墓と巫女さんが神を降ろす主祭殿、南にある南祭壇は

綺麗に南北をつなぐまっすぐな直線状につながったのです。

 

やはり2100年前から「北」は先祖が眠る神聖な場所なんですねニコニコパー

そしてこの北の陵墓、主祭殿、南祭殿の延長上が実はあの【雲仙普賢岳】にピッタリと合うそうですびっくり!!

 

古代の人たちの自然崇拝のパワーに圧倒されますあせるあせるあせる

 

 

 

※吉野ケ里歴史公園さんのサイトからお借りしました

 

 

しかもですよビックリマーク

この王の陵墓の中心線が夏至の日の出、冬至の日の入りの線と一致することが確認されています。

 

やっぱり!!です。

 

冬至は天文学的に新しい暦の始まりでもあります。

昔の人は宇宙と自然と歩調を合わせて生きていたんだなぁと

改めて教えられた感じがしましたウインク音譜