「これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」 | 毎日は旅のごとし日記

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いわゆるアラフォー世代です。できれば毎日をほのぼの楽しく過ごしたいと思っております。

昨日、以前よりすごーく楽しみにしていた

暁斎の展覧会へ行ってきました~おねがい合格

まだオープンして日が浅いのであまり多いといやだなぁ・・・と

思っていたのですが

確かに混んではいたものの、

自分のペースでゆっくり見れるレベルでした照れクローバー

BUNKAMURAの素敵なところは金曜日と土曜日は夜遅くまでやっていたところ音譜

 

それにしても・・・

やっぱりスゴかった・・・

やっぱり暁斎は「画鬼」と呼ばれただけはある方でした・・・

はぁ・・・DASH!

150年ほどの時代を超えてなお、

一枚の絵の中から訴えかけてくる

「生」パワーの力強さは半端なくて、

途中で泣きそうになりました・・・汗

 

2年ほど前にも三菱一号館美術館で鹿鳴館や

一号館美術館を設計した

ジョサイアコンドルが暁斎の弟子であったこともあり

二人の関係に焦点をあてた展覧会があったのですが、

今回は世界屈指の暁斎コレクター、イスラエルゴールドマンさん

のコレクションからの出展で前回とは全然違った趣向でした~ニコニコ晴れ

 

最初ゴールドマンさんが手に入れた暁斎の1枚の絵を

他の人に売った後あまりの後悔の念で、

早朝に目が覚めたらしい・・・あせる

最終的に彼は数年かけて売ってしまった絵を

買い戻してるんですよビックリマーク

それから暁斎の絵にぞっこんにほれ込んで

どんどんとコレクションされていったほどの暁斎ファンなのですね。

 

暁斎の絵って本当に紙1枚なのに

カエルが叫び、キツネが笑い、骸骨が踊り、ネズミが歌って

こうもりがハミングして、大人しい象の重い足音や

鬼の悲鳴や妖怪の薄ら笑いがとてもリアルに聞こえてきます。

「静」なのにそこにあるのはあふれんばかりの「動」の世界そのもの。

一枚の紙の絵を見ているだけなのに、とにかく搔き乱されますビックリマーク

 

ユーモアたっぷりなお方なようで

ちょっとクスっと笑ってしまうようなシチュエーションや

「おいビックリマーク、おいビックリマークツッコミ」と突っ込みたくなるような

ちょっとやりすぎ春画もあったりで(笑)

確かな画力をもとに様々な世界観を時に繊細に

時にびっくりするほど大胆に力強く自由に表現する暁斎に

改めて圧倒されました。

 

そしてこのTVもネットも無い時代に

想像を絶するような鮮やかな色の使い方、

もうお見事としか言いようがないのです晴れ

その鮮やかさにハッと息を飲む激しさや躍動感に満ち満ちていました。

 

晩年、暁斎は仏教を信仰したようですが、

多くの観音様の絵や達磨の絵にはお得意のユーモアも完全封印し

ただ静かに自分と向き合っている様子が感じられました。

 

今回暁斎の絵を見て改めて思ったことなのですが

聖と俗、貴と賤、人間も動物も妖怪も神々も共存させて

ユーモアをプラスしたところに

このあふれんばかりの「生」のパワーを感じたのではないかはてなマーク

ということです。

多分それはこの絵に限ったことではないのかも。