ずいぶんブランクが空いてしまいましたが・・・
前回の続き。
どうしてもホンモノを見てみたかった神殿の柱、宇豆柱(うずばしら)。
出雲大社の横にある歴史博物館で感動のご対面
ぬおおおおおおお
しばらくガラスに張り付いて昔々48Mもある神殿を支えて
いただかもしれない巨大な柱を眺めていると、一人の男性の
学芸員の方が近づいてきました。
学芸員「すごいでしょ」
私「は~いこれずっと見たかったんですぅ~」
学芸員「この根元の部分だけが残って発見されたけど、
ほかの部分は全部腐ってしまったんですね~。地下水に守られたんです。」
私「えー、地下水?でも水にずっと使っていたらかえって
木が腐っちゃうのかと思いましたぁ」
学芸員「いえいえ逆です
出雲大社の地下って地下水が豊富で、
水に浸かっているから木は腐らないんです。
ちなみにどちらからいらっしゃったんですか?」
・・・・・そうそう、そういえば、手水社から豊富なおいしいお水が
たくさん出てたっけ?
それに大社のまわりって山々に囲まれているし、
地下水が豊富にあるのも頷けるわ・・・・・
私「はい、東京です」
学芸員「東京ですね、そうですね・・・
そうそう木場がいい例ですよね。
木材を海水につけて保存するでしょ?」
私「あぁ、そうですね~」
学芸員「ああすることで木が腐らないし、
木が乾いて曲がったりすることを
防ぐ働きがあるんですよ」
私「ほっほ~ そうなんですか 水ってすごいですね」
学芸員「例えば木造の漁船とかあるでしょ?
あれはずっと塩水に浸かった状態だから漁船としての
働きが終わったら解体してその木をリサイクルすることも
できるんです塩水にずっと浸かっていた木材ってとても
強いんです」
私「へー知らなかったそうなんですね。」
学芸員「だから、発見されたあと、風化しないように
処理する作業がとても大変だったんですよ。
まず、水で守られたところの水の代わりに特殊な
プラスチックを流し込むのです。
これだけの遺跡なのでこの先もしっかりと残るように
処理しなければいけませんからね」
出雲の自然の力がこのスゴイ遺産を後世に伝える立役者で
あったことを知ってさらに感動してしまいました
続く・・・