吉本ばななの代表作:キッチン
読んだ人も多いのでは?
私も始めて読んだのはかなり昔。
一回目読んで何年も読まずにいました。
何年もたって、また読みたくなったので読んでみた。
一箇所、「あれ?」ともう場所があったのです。
読んだ人なら分かるかも知れないけれど、
最後の方で主人公の女性が恋人にカツどんを作って
届けに行くシーン。
具体的に場所名は書かれてないけれど、
これは、絶対に大山に違いないと確信したのです。
神奈川にある大山。
ハイキングが好きな方なら有名だからよくご存知かも。
小田急線でもフリーパスが出てるくらいだから。
私はここの大山が大好き何故かとても惹かれる霊山です。
富士山が素晴らしく見えて、遠く相模湾まで見渡せます。
ここには有名な神社があります。
大山阿夫利神社。(おおやまあぶりじんじゃ)
「雨降り神社(あめふりじんじゃ)」とも呼ばれる農業の神さまです。
(※裏情報です。今はわかりませんが、当時はお神酒がボトルで置かれてて飲み放題だったのです)
この辺りはお水が綺麗なので境内にも湧き水を汲めるようになっています。
お水が綺麗=お豆腐がおいしい
と、いうわけで、おいしいお豆腐のコースを食べさせてくれるお店がいっぱい
楽しみがいっぱ~い
大山はかつて「大山参り」が有名で「お伊勢参り」のように多くの参拝者を集めました。
大山講とよばれる霊山大山へ参詣することを目的に結集された信仰集団が
多くこの土地に集まりました。
この辺りのお宿はどこもとても風情があってステキです。
江戸情緒が残っていて、古きよき日本の姿があります。
一時期とり付かれたように出かけました。
1ヶ月に4回とか。
毎週末じゃん!
すごく空気とか、雰囲気とか、食べ物とか、美味しいお水とか・・・
いろんなすばらしものがセットになっていたわけですよ。
で、話を「キッチン」に戻します。
その小説には「I市」とだけ書かれていました。
慌てて大山はどこの市なのか確認。
やっぱり厚木かな?と思ったけど、地図には
「伊勢原市」とありました・・・「I市」ではないですか
その後英語版を読んでみようとトライアルしたのです。
なんと、英語版には「oyama」と書かれていました。
やっぱりそうだったんだ!
とても日本のステキさを味わえるところです。
晴れた日曜日にでも出かけてみてください。