開幕「松中抜き」も-。秋山幸二監督(47)が17日、松中信彦外野手(36)が開幕に間に合わない場合に備える覚悟を示した。右ひざ、左ひじ手術明けの主砲の調整を「思ったより遅れている」と判断、開幕出場が可能かを見極める時期としていた3月9日、横浜とのオープン戦(平塚)出場についても「治すことが先」と急がせない方針だ。A組が打ち上げた後も、松中はB組キャンプで調整を続ける可能性が高いことを認めた。

■「治すことが先」

 約1カ月後に開幕が迫る中、秋山監督はルーキーイヤーの1997年以来、13年ぶりとなる松中の開幕2軍スタートを覚悟し始めた。右ひざ、左ひじ手術明けの主砲の調整に関し「思ったより遅れている」と言及。開幕出場の可否を判断する時期としていた3月9日の横浜戦についても「そこはしっかり(目標として)持っているだろうけど、治すことが先だから」と語り、事実上困難との見通しを示した。

 昨年10月に手術を受けた右ひざの状態について、松中は1月のグアム自主トレ後に「思ったよりは遅れている」と打ち明けた。B組で調整を続ける現在は「右ひざは大丈夫」と言うものの「どうしても(右ひざを)かばって、ほかのところが張ったりしている」という。その張りも治まりつつあるが、日々、状態をみながら練習メニューを組まざるを得ない段階だ。

■キャンプ延長へ

 「まだ(全体練習に)入ってこられないからね。思ったほど(ペースが)上がってこない」と冷静に話した秋山監督。24日のA組キャンプ打ち上げ後、28日まで宮崎に居残ってキャンプを続けるB組で松中が調整する選択肢に関し「そうなるだろう」と可能性が高いことを認めた。「(福岡より宮崎が)暖かいからね。自分の練習もできる」と、ベストの調整環境を与えたい考えだ。

■守備練習を解禁

 松中はこの日、ジョギングをしてきた多目的グラウンドでの動きを、前日に続きウオーキングにとどめた。キャッチボールとティー打撃、マシン打撃をする室内練習場では約30メートルの距離のノックで守備練習を解禁。「正面の打球だけ。(横の打球は)まだ怖い。そこまでいったら早いでしょう。まあ一日一日、よければやるし、よくなければやらない」。万全なら4番本命。今は目の前の階段を一段ずつ上っていくしかない。
去年の手術の時点で開幕は間に合わないと思っていました

他の選手はこのピンチをチャンスと思って1軍・スタメンを勝ち取って欲しいですね

最有力はボムホだと思っていましたが、柴原や中西や吉川も調子が良いみたいですし

他の選手も気を抜くとポジションを奪われるかもしれませんし、見てる方は楽しみでもありますね