ソフトバンク馬原孝浩投手(28)が「07年型フォーム」で球団初の無敗セーブ王に挑戦する。9日、母校九共大での野球教室に参加。自己最多38セーブを挙げて最多セーブ投手に輝いた07年のフォームを取り戻し、今季無敗の達成を宣言した。1敗もせずにセーブ王となれば、ホークスでは初めての快挙。江夏やペドラザも成し遂げられなかった偉業に挑む。 完全無欠の守護神になる。母校に帰った馬原が、短い言葉で今季の決意を示した。「0敗でいきたい」。目指すは無敗の最強クローザー。1つの黒星も許さない。静かな口調の中に、固い決心をにじませた。 球団初の快挙に挑む。過去にホークスで無敗のままセーブ王に輝いた投手はいない。江夏やペドラザら名だたるストッパーも成し遂げられなかった。馬原自身、無敗で過ごしたシーズンはない。だが、昨季はライバルの日本ハム武田久が3勝無敗でリーグ最多の34セーブをマークして優勝の立役者となった。7年ぶりのV奪回のためにも、絶対守護神の存在は不可欠だ。 求めるのは「07年型フォーム」だ。同年に自己最多38セーブを挙げてタイトルを獲得したが、翌08年春に右肩炎症で離脱して以降は理想とする投球ができずにいた。昨季も3敗を喫し、シーズン終盤には不調で配置転換される屈辱も味わった。それでも不振の要因を「体の開きが早くて、間(ま)がなかった。球にパワーが伝わってなかった」と分析。今オフはキャッチボール中心の調整で修正を加えてきた。「感覚的なものなので、見た目にはあまり変わってない」としながらも「けがをする前の投げ方に戻ってきた」と確かな手応えをつかんだ。 現在は故郷熊本で自主トレに励んでいる。今月下旬にはブルペン投球を再開してキャンプインに備える。「オープン戦から開幕にかけて万全にもっていきたい」。今年から摂津と神内が“弟子入り”しており、救援陣のリーダーとしての風格も出てきた。今月中には2年連続となる護摩行にも挑戦する予定で、心身ともに鍛え上げていく。 こだわるのは無敗という結果だけだ。中継ぎ陣には被弾ゼロを掲げる投手も多いが、馬原は「調子が悪ければ本塁打も出るし、良くても安打は出る。そこにはこだわらない」と言い切った。内容が良くても、負けたら意味がない。タカの守り神はシンプルに勝利だけを追い求める。勤続疲労もあって、去年は特に安定感が無かった守護神ですが
岩瀬は長年結果を残していますし、調整の仕方次第では
まだまだ9回のマウンドを任せられると思いますし
ぜひ、無敗の守護神を目指して欲しいですね