福岡ソフトバンクの川崎宗則内野手(28)が来オフ、フリーエージェント(FA)宣言しての米メジャー移籍を視野に入れていることが31日、本紙の取材で分かった。順調なら2010年中に国内、11年中に海外移籍可能なFA権を取得見込み。川崎はかねてから「FAは選手の権利」と話しており、あこがれの米球界へのFA移籍に踏み切る可能性は十分だ。敬愛するイチロー外野手(36)が所属するマリナーズほか、メジャー複数球団が早くもその動向を注視している。

 ホークスの看板男が2011年、大きな岐路に立つ。順当なら取得の条件を今季中に満たす国内FA権について「取ってから考えます」と一貫して話す川崎。一方で「FAは選手の権利」とも語っており、複数の関係者の話を総合すると、海外FA権取得見込みの11年オフ、権利を行使しての米メジャー移籍を視野に入れているもようだ。

 03年にレギュラー定着した川崎の1軍登録日数は、昨季まで7年と76日。故障による一時離脱こそあれ、これまでのペースなら11年シーズンの前半に9年となり、海外FA権取得の条件を満たす。同年は30歳となるシーズン。過去にホークスからメジャー移籍した選手は井口が30歳、城島が29歳だった例からも挑戦の“適齢期”にあたる。

 06、09年と行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表として世界連覇に貢献した。米国ラウンドを含む大会を通じ、少年時代からあこがれるイチローを間近に感じた川崎が、米球界でのプレーを志しても不思議はない。06年からオフの恒例行事となっているイチローとの合同練習を通じても、最新のメジャー情報を仕入れ、一つの目標としてきた様子だ。

 ソフトバンク球団はポスティング(入札)による米球界移籍は認めていないが、FAについては05年オフに城島(現阪神)がマリナーズに移籍する際、慰留はしても「大切な権利で本人の意思を尊重する」姿勢だった。実際にメジャー流出の事態に備えているのか、近年は「ポスト川崎」の確保に奔走。ドラフト戦略を見ると07年福田、09年立岡、そして10年は今宮と高卒のショート候補を次々と獲得している。

 控えだった昨年の第2回大会も含め、WBCでの活躍により米球界では認知されている。「海外FA権の取得時期は把握している」と話すマリナーズの山本泰・日本担当スカウトは、調査は別、としながら「守備はいいし足もある。打撃のパンチ力がもう少しあるといい」と観察ぶりをうかがわせた。イチローや、昨季まで在籍した城島だけでなく、マック鈴木、佐々木主浩、長谷川滋利、木田優夫と多くの日本人選手を獲得してきた球団だけに、動向に敏感だ。

 また昨オフ、ヤクルトからFAとなった五十嵐を獲得したメッツの大慈弥功・環太平洋担当部長は「能力があり、野球への姿勢も素晴らしい。シーズン通じて成績を残せる体力を養えるか、打撃の力強さを増せるかを楽しみに、2年間視察したい」と調査対象としての位置付けを示唆した。

 昨季は自己最多の44盗塁を決めた川崎だが、打率が・259と大きく低迷した。06年から3年連続3割超(07年は規定打席未満)をマークしたような打撃を取り戻せるかが、「FA市場価値」を決める上でも重要になる。その布石となる2010年、背番号「52」の一挙一動に注目が集まる。
以前からメジャー行きの思いは語っていた川﨑ですが

いよいよFA権取得が近くなってきたところで、出てきましたね

主力が抜けるのはチームにとっても営業面でも痛いと思いますが、これは選手の権利ですからね

逆に言えば、若手はレギュラーを奪うチャンスでもあるので頑張って欲しいですね

メジャーの関係者のコメントもありますが、一番のネックは長打力ですね

日本で3割を打ってもレギュラーを取れないぐらいですから

ファンの方には申し訳無いですが、川﨑がメジャーで

バリバリのレギュラーでやっていけるとは思えません・・・