6年連続V逸の代償を、黄金期を支えたベテランたちもきっちりと支払わされることになりそうだ。西戸崎合宿所で行われた健康診断を終えた斉藤はこの日、今オフの契約更改交渉について「こちらから言える材料は何もない。基本的には出された額で(判を)押すつもり。お金の話をするつもりはない」と、潔く言い切った。

 杉内と並ぶホークス現役最多79勝を挙げた右腕も08年1月の右肩手術以来、1、2軍を通じ登板がない。角田雅司球団代表(57)は「今までの貢献度は確かに大きく、そこは考慮するが、本人は分かっているだろう」と大幅減を示唆した。斉藤の今季年俸は2億円。野球協約で定める減額制限(年俸1億円超の場合40%)いっぱい、8000万円ダウンの1億2000万円で更改となる可能性もある。

■UPはごく少数に

 チームは昨年の最下位から、秋山監督の就任1年目でAクラスの3位に浮上。ただ6年連続で優勝を逃し、クライマックスシリーズも第1ステージ2連敗で敗退した。同代表は「3位に上がったというより『3位は3位』の査定。優勝していないわけだから」ときっぱり。リーグトップで、12球団でも巨人、阪神に次ぐと見られる約35億円の総年俸についても「(予算の)枠組みありきではない」と強調した。アップ組はごく少数で、厳格な査定に基づいた結果はトータル数億円規模のカットとなるもようだ。

 06年から7年契約の途中にある松中も、条項により来季以降は基本年俸5億円が見直しとなる。同代表は「ケガは考慮しないといけないが、ダウンはダウンだろう」と明言した。今季は左ひじ痛、右ひざ半月板損傷を押してレギュラーシーズン終了直前まで強行出場を続けたものの、故障の影響もあり成績は打率・279、23本塁打、80打点。02年オフ以来、7年ぶり2度目のダウン更改は避けられない状況だ。

 もっとも松中も今回は徹底抗戦の構えではなさそうだ。「自分の気持ちは代理人に伝えた。今はリハビリに集中したい。交渉のことは代理人に任せてある」と語っており、球団と大きくもめることは考えにくい。注目の契約更改交渉は今月下旬からスタート。鷹ナインは“給与明細”に記された厳しい現実と向き合いながら、来季へ奮起することになる。
和巳に関しては2年間投げてないので、当然ですよね

複数年だからといって、減額しないのもどうかと思います

松中の7年契約は今年から変動という事みたいなのですが

今年1年を見るのか、今までの年数を含めて見るのか、どうなんでしょうね・・・

ただ、毎回のように複数年に失敗しているホークスですから

今後はこういう契約も減るかもしれませんね