■ゴジラも経験 寮生にはピッタリの“合言葉”が生まれるかもしれない。今季の球団スローガンが「フリキレ!! 」なら、明日の1軍を夢見るファームの選手は「スリキレ!! 」だ。ヤフードームとは博多湾を挟んで対岸にある西戸崎合宿所に「秋山道場」が開設されることになった。 「道場」と呼ぶにふさわしく、西戸崎合宿所内に畳を導入。すり減らした分だけ、自分のスイング量が分かる畳の上で、若手の野手は全体練習後も徹底的にバットを振ることになる。場所は合宿所3階にあるミラーつきの素振りルームが最有力候補に挙がっている。 畳をすり減らした猛練習といえば、巨人で世界の本塁打キングとなった王会長が有名だ。現役時代はバットだけではなく、真剣を振り抜き、畳をボロボロにしながら伝説の「一本足打法」を会得した。「家庭用の畳だと弱いから、柔道用の畳の上でやっていた。でも、擦れてしまっていたね」と王会長は懐かしむ。 ヤンキースの松井秀喜も巨人時代に、ジャイアンツ寮の素振り部屋でバットを黙々と振り込み、大打者への基礎を築き上げた。その床の畳は今でもボロボロだという。いわば「畳スイング」は若手育成の常道練習でもあり、今後はホークスの寮生にも課せられる。 ■「手の延長に」 発案した秋山監督も西武時代の若いころは一日1000スイングの猛練習を繰り返した。レギュラーに定着してからも寮に隣接する室内練習場でタップリ打ち込んでから球場入り。幾多の栄光は、人知れず流した汗が源にある。「バットが手の延長みたいな感じでね。片手一本でも自在にバットを操れるようにならないと」。この日は小斉に付きっきりで約1時間にわたり打撃指導を行った。 「マシンを打つことも大事だが、素振りはもっと大事」とは昨季までホークスを率いた王会長の持論でもある。「足の指で(地面を)つかむ感覚を覚えたい」。ルーキーの立岡も意欲満々だ。汗と涙が染み込み、擦り切れた「畳の秋山道場」から、未来のホークスを担うタカ戦士が誕生する。練習の質も大事ですが、やっぱり量も必要ですからね
特にホークスの若手は伸び悩んでるので、どんどん振っていって欲しいですね
バッティング技術もそうですが、体幹を鍛えるのも良いですしね
ファンが見て、体つきが変わったなと思うぐらい練習してもらいたいですね