多村と村松の1軍昇格に伴い、柴原とアギーラが2軍降格した。13年目の柴原は打率.206の不振に直面。2度目の2軍落ちとなったアギーラは打率.095と1割にすら満たない超低空飛行を続けていた。断を下した秋山監督は「アギーラは1軍に慣れていないからね」と説明し、初体験の日本野球へのさらなる適応を求めていた。
ソフトバンクの多村仁外野手(32)が22日、登録名を「多村仁志」に変更した。同日、球団が発表し、パ・リーグからも公示された。
■秋山監督も期待

 日焼けした顔に頼もしい笑顔が広がった。午後5時半。2軍本隊よりも約3時間早い便で、多村と村松が名古屋から福岡空港に到着した。2軍戦・中日戦を4回で途中交代しての緊急帰福。きょう22日の広島戦に万全で備えるためだった。

 「打線に元気を出してもらおうとね」。秋山監督はダブル昇格の理由をシンプルに表現した。チーム得点、本塁打はともにリーグ5位。交流戦の阪神2連戦の得点も1点、3点。低迷する打線の再生が、チーム浮上のカギを握るのは確かだ。

 開幕直前に右肩を痛めた多村の復調は目覚ましい。「やっと野球ができる体になりました」。19、20日の中日戦では2戦連続で豪快なアーチを披露。この日の同カードも「4番右翼」で出場すると、204勝左腕の山本昌からの左前打、中前打で締めくくった。

 極めて繊細な肉体感覚を持つ多村の復帰に関して、首脳陣は「本人の感覚」を重視。当初は6月2日からの横浜戦を基本線としていたが、うれしい誤算となった。課題の守備面でも「(送球に)不安がないわけじゃないが、頑張らないといけない」と言い切った。

 村松も2軍戦では格の違いを見せつけた。この日は2打数無安打だったが、17試合で打率・343をマーク。中日戦では首脳陣が昇格要件に挙げた盗塁も企図。「足は大丈夫。状態? 99%ぐらいかな」。1996年の盗塁王は自信を見せた。

 ともに走攻守そろったベテランの復帰が、借金2を抱えるチームに与える影響は大きい。「(起用法は)監督が決めること。まずは(22日の練習で)状態を見てからでしょうが、準備はできていますよ」。多村の言葉にも自信が漂った。

■スーパーサブ!

 松中が左背筋に不安を抱えており、広島戦もDHでの出場が濃厚。その場合、多村は左翼か中堅での出場となる可能性が高い。村松は当初は外野のスーパーサブとなりそうだが、いずれにしても戦力の層の厚みは飛躍的に増すのは確実だ。

 「打線が低調? 村松さんとボクでいい風を送れれば」。多村が力を込めた。この日は右手甲骨折の松田も1軍練習に参加。早ければ、5月中の戦列復帰の可能性も出てきた。開幕から故障者の多さに頭を痛めた秋山ホークスだが、逆襲の季節が近づいてきた。
形的には多村・村松が昇格するからですが、開幕から不振が続いている両選手が落ちてしまいました
アギーラは外の変化球を振るという、いつものパターンですが
ベテラン柴原も開幕から不振が続く、ついに2軍落ちとなりました
もう1度、フォームの修正が必要かもしれませんね
多村・村松には貧打解消の起爆剤となってもらいたいですね
松田も1軍の練習に合流という事ですし、ここから反撃してもらいたいものです