2人の外国人右腕が頼もしい競演リレーを演じた。ホールトンとローがオープン戦に初登場し、好投。開幕ローテ入りへアピールした。

 「順調にきている」。秋山監督の顔をほころばせたのは2番手にマウンドに上がった新外国人のローだった。201センチの巨漢右腕が迎えた最初の打者は163センチの内村。「やりにくさはなかった。問題なくストライクも決まったしね」。カウント1-3から連続して速球を投げ込み、空振り三振に仕留めた。「ヤフードームのマウンドはいい感触だった」。3回を1安打、3三振を奪い無失点に抑えた。

 先発した2年目のホールトンも負けじと先輩の意地を見せた。「日本野球のスタイルは分かっている」。強気の内角攻めで初回から3回を1失点。高山投手コーチが「不用意な一球だったね」と注意を促した中村紀の一発以外は完ぺきな内容だった。

 今後、ホールトンが11日、ローが12日ヤクルト戦(神宮)で5回をめどに投げる予定。右の柱として期待される新垣、上昇気流のルーキー巽、2年目の大場とひしめく右の先発候補。開幕ローテ3枠をめぐる争いがヒートアップしてきた。
新外国人ジャマーノが“職場放棄”の汚名を返上した。2月26日の紅白戦では7点を取られ、3回持たず自ら降板。この日は7回からマウンドに上がり、横川に右翼線二塁打を浴びたが、後続を断ち1回無失点で“職務”を遂行した。秋山監督は「1回だけだったけど、いいんじゃない」と評価。次回登板は12日の横浜戦(横浜)、2番手で4イニング程度が予定されている。
緊張感バリバリの場面で“暫定守護神”がベールを脱いだ。新外国人のファルケンボーグが1点リードの9回に登板。2安打を浴びながら最少リードを守った。「とても興奮したよ。良い気分で投げられた」。寝違えによる首痛で出遅れていた新助っ人が、実戦初登板で初セーブを挙げた。

 2メートルジャストの長身からテンポよく投げ込んだ。先頭の横川を149キロの高め直球で空振り三振。最後の打者となった中村真の2球目には150キロをマークした。「今の時点で納得いく数字が出た。でも肩はもうちょっと仕上がっていくと思うよ」。最速157キロ右腕には、150キロの大台も肩慣らしにすぎない。

 さらに速球は、ツーシーム気味に沈むから破壊力満点だ。秋山監督も「この時期に150キロ、沈みながら伸びながらだもんな。緊張した場面でいい練習になったんじゃない」。WBCで守護神馬原を欠く中、クローザー代理の最右翼につける。

 「アメリカのオープン戦はこんなに(客が)入らないので驚いた。ラッパの応援も初めてなので慣れていかないとね」。優しくほほ笑んだ大男が、秋山ホークスの本拠地“初勝利”を締めた。
2年目のホールトンは状態もよく、このままローテーに定着しそうですね
去年の後半からよくなりましたが、今年は頭から良いので期待しましょう
今年からの3投手も評価も結果も上々です
ファルケンボーグもセットアッパーとして機能すれば中継ぎも安定しそうですね
ジャマーノも前回の炎上から修正してきましたが、こちらはもう少しといったところだと思います
去年はさっぱりだった外国人投手ですが、今年の浮上のカギを握っているかもしれませんね