WBCに臨む原ジャパンは22日、宮崎合宿に参加していた33人の中から最終登録メンバーとなる28人の侍を選抜。大砲の松中、栗原を外して、前回2006年大会で成功したスモールベースボール路線を継承した。

 稲葉を4番に抜てきした原監督は、当落線上とみられていたまな弟子の内海、亀井、阿部の巨人勢を選出。また相手は左腕の先発が予想される大事な韓国戦では、左打者中心のジャパンがどう打線を組むかなど、課題も残されている。

 「戦術、作戦をあからさまにはできない。見て感じていただければいいのかな。答えを言うことは得策ではない。ある種、ベールに隠されていることが必要だ。すでに戦は始まっている」と28人の選考について語った原監督。満足そうな笑みだった。

 当初から大砲不在、長打力不足が指摘されていたが、予想を覆して、万能型野手の稲葉を「4番・DH」で起用。巨人との練習試合は打線のつながりを生み出した。

 稲葉をDHにして外野の守備固めとして、ボーダー線上と思われた亀井を選んだ。「どうしても外野に守備のスペシャリストが必要だと思う」という緒方守備コーチの意見が採用された。

 最終メンバー選びの最大のポイントだったのが捕手。「とにかく捕手の選抜を最優先で行うという方針で詰めた」と伊東総合コーチ。ともに右肩を痛め、守備につけない細川と阿部の比較で、打力の勝る阿部に軍配が上がった。城島という大黒柱がいるが、万全な控えには経験の少ない石原しかいない。

 左の主砲として期待された松中は、アキレス腱痛に苦しむ上、稲葉と阿部と役割が重なるため落選。前回大会の4番がチームを去った。

 また、先発の内野陣にも不安がある。片岡と川崎という守備型の控え内野手を確保した結果、オフの右ひじ手術の影響が残る右のスラッガー、栗原を外した。主力に左打者が多いため、最大のライバル、韓国の左の好投手に対して、右打者を並べるオーダーが組みにくいことも課題だ。

 投手選びも意外な結果となった。精神的な重圧で調子を崩しているとはいえ、伸び盛りの好投手、岸が選から漏れた。さらに、国際経験豊富な和田ではなく、同じ左腕ながら経験の少ない内海を選出した。「将来の日本代表のために、経験を積ませることも大事。経験(の量)は大事だが、そればかりだと世代交代が進まない」と与田コーチは説明したが…。

 3月5日開幕の第1ラウンドが、巨人の本拠地・東京ドームで開催され、運営が読売新聞であることから、巨人選手の出場機会が増えるのは興行的には悪くない。原監督にとっても、まな弟子の起用に腕が鳴るだろう。ただ、北京五輪で星野仙一監督が、かつての教え子である中日勢を多用して失敗したことは、忘れてはならないところだ。
和田に関しては連投の可能性があるから不慣れな中継ぎで負担をかけさせて
ホークスに帰った時の影響を考えてとありました
本職でない中継ぎで調子を崩さないように考慮という事ですが
当初から中継ぎ投手が少なかったですし、野手に関しては術明けの選手を選出していました
そこで怪我を理由に候補から外されるのであれば、最初から選ばなければいいと思うのですが・・・

ヤフーのクリックサーチでは半数が納得いかないという結果ですが
これは巨人勢が残った結果という事でしょうか!?
巨人ファンの方はどう思っているんでしょうね??