ブルペンに籠城(ろうじょう)!! 福岡ソフトバンクの秋山幸二監督(46)が春季キャンプ初日の1日、いきなりブルペンにこもった。覇権奪回のテーマに「中継ぎエース」の養成を含めた救援陣の整備を掲げ、昼食もとらずに約1時間半にわたって熱視線。ホークス再建に本格着手した新監督は、今後の「ブルペン皆勤」も示唆した。 ■馬原へつなげ! 予告通りだった。野手陣の練習を担当コーチに任せた秋山監督が、昼下がりのブルペンにこもりきりとなった。「このキャンプは投手陣だね。とくに中継ぎの役割が大切になる。しっかり把握したい」。練習をスタートさせるにあたって自ら口にした再建のテーマといきなり向き合った。 「継投しないのが一番なんだけど」と前置きした上で、整備の必要性に言及した。「阪神(のJFK)みたいに1回をきっちりと任せられる投手が出てきてほしい」。ストッパーの馬原につなぐ「方程式」の確立。まずは、その候補者の力量チェックに乗り出した。 王政権時に達成した、2度の日本一と3度のリーグ優勝。立役者となったのは「勝利の方程式」だった。とくに黄金期は右腕の藤井将雄(故人)や左腕の吉田修司、渡辺正和、篠原貴行と中継ぎ陣が充実。終盤のせめぎ合いで威力を発揮した。「でも、去年は中継ぎがキチッとしていなかった」。12年ぶりの最下位に沈む要因となった。 ■昼飯抜きで凝視 斉藤と外国人投手をのぞく14人の投手が投げ込む中、秋山監督は1時間半も“籠城”した。「ここ何年かは中継ぎを固定できていない。だれが一番調子いいかとか、誰がエースの中継ぎになれるかとか、見ていく」。投手陣最年長の水田から、新人の摂津までくまなくチェック。新監督の視線にあおられるように、アピール合戦の場と化したブルペンは熱気が充満した。 「今後もブルペン通い? そうだね。野手の力は分かっているから」と、キャンプ中の皆勤を示唆。昼食もとらずに、目を凝らし続けた秋山監督はさすがに苦笑いだ。「ああ、腹が減ったな」。時間も忘れるほどの熱血ぶり。歓喜への“準備”がブルペンから本格スタートした。ここ数年、打力の低下と共に問題になっているのが方程式です
1イニングを任せられる投手が出てこないので方程式も確立出来ていません
その為にブルペンの投手も準備が出来ず、上手く結果が残せないという悪循環です
失敗をしないという事はないので、せめて順番だけでも決めていれば
中継ぎ投手の試合への入り方も変わると思うんですけどね