ムネを超えろ! 福岡ソフトバンクの秋山幸二監督(46)が20日、若手の「道しるべ」として川崎宗則内野手(27)を指名した。宮崎、福岡と分離で行った秋季キャンプを打ち上げたこの日、A組の宮崎キャンプを「80点」と総括。猛練習の成果を強調した一方で、川崎以上に目立つ選手が出てこなかったことには物足りなさそうだ。「若い人は彼を見習っていかないと」と、来季で10年目を迎える“元気印”の後継者出現を切望した。 やはり存在感はずばぬけていた。宮崎、福岡に分離して行われた秋山ホークスの初キャンプ。秋季練習からの1カ月余りを「いい足がかりができた」と振り返った秋山監督だが、その表情は少し物足りなさそう。川崎に続く名前が出てこないのがその原因だった。 ■MVPいない 「目立った選手? そうだなあ…みんな。全員だよ」。秋山監督はあえて個人名を封印。チーム全体に対する配慮かもしれないが、本音は違うところにある。数秒の沈黙の後に「全員」と口にしたのも、裏を返せば文句なしのMVPが見当たらなかったからだ。 若手が主体のA組キャンプ。バリバリの主力にもかかわらず、あえて秋山監督が「チームを引っ張ってくれ」と声をかけて宮崎に連れてきた川崎は「別枠」だった。率先して声を出して動き回るとともに、練習後のサイン会も完走。打ち上げの日も移動バスに乗り込む直前、球場玄関でサラサラとペンを走らせた。 「リーダーとして、本当によく引っ張ってくれた。ウオーミングアップから目いっぱいやってくれるし、強いよ。元気印だね」。思惑以上の働きに秋山監督も賛辞を惜しまない。同時に、目立つことのなかった若手にはハッパをかけた。「ああいう姿を若い人は見習っていかないと。彼はお手本だよ」と、後継者の出現を切望した。 ■「技術伸ばせ」 個々の「成長」を掲げて臨んだ今キャンプ。秋山監督は「体のブレが小さくなってきた」と、85分間打ちっ放しなどのメニューで鍛えられた選手たちの変化を認める。その先頭にいたのはまぎれもなく背番号52。立花打撃コーチも「川崎に追いつけ追い越せでやってほしい」と、秋山監督同様にお手本に指名した。 チームはきょうから本格的なオフ。「80点はいっている」と初めてのキャンプを採点した秋山監督は、残りの20点について「技術のところ。2カ月のオフを有意義に使って伸ばしてほしいね」と続けた。新しい元気印の登場を信じて、2月1日を楽しみに待つ。川崎も来年28歳、若手と呼ぶには微妙な年齢になってきました
秋山も立花も言っていますが、記者の中にも川崎より元気な若手が出てこないと・・・と言っています
野球人として、バッターとして見本となる松中・小久保がいます
投手に斉藤・杉内・和田といますが、川崎の後を追いかけるような選手がいないのは事実ですね
練習を見に行っても、静かだなぁと思うのと、活気があるなぁと思うのでは
ファンの印象もかなり違ってきます
声を出す事がどういう事に繋がるのかわからないのでしょうか・・・