■7回4失点

 こんなに皮肉な祝福があるだろうか。決定的な2点を奪われた7回に、通算1000投球回を達成。引き揚げる和田を場内アナウンスと花束、拍手が待っていた。スタンドに一礼し、左翼席の鷹党に花束を掲げてはみた。チームメートの祝福の言葉もむなしかった。「きょうはコメントのしようがありません」。7敗目。新人から6年連続の2ケタ勝利もついに絶望となった。

 節目到達まであと1死から3連打で2点を失った。4点ビハインドは重かったが、粘りも限界だった。2回に2死から4連打で2点の先行を許したが、続く3回は連打と四球で招いた無死満塁のピンチを無失点で脱出。ただ、待てど暮らせど追い風がない。9イニング以内では今季最多の141球を投げる間に自軍は2安打、援護点はゼロだった。

■中継ぎ未定

 7月13日に8勝目を挙げて以来7試合、北京五輪を挟んで2カ月半も白星がない。この間の防御率はシーズン通算を上回る2・88。チームの下降線と重なり、10回2失点以内が3試合あっても勝てなかった。現時点で杉本投手コーチに中継ぎ起用の意向はなく、ドラフト制後では1967年の江夏(当時阪神)以来、史上4人目となる新人から6年連続の2ケタ勝利は途切れる。王監督も「いい投球をしながら勝てない試合が多かったからね」と左腕を気遣った。

■首脳陣評価

 1000投球回は史上316人目だが、6年目までに達成したのは2004年の上原(巨人)、松坂(当時西武)以来。年平均で約167イニングを投げた。竹内COOも「ローテを崩さずに投げることは先発にとって一番大切」と話すなど、球団首脳も高く評価している。

 杉本コーチは「かわいそうだけど結果がすべて。あと一度先発するから、いい形で終わってほしい」とハッパをかけた。オフの左ひじ手術で開幕に間に合わず、北京五輪で3週間半チームを離れた。援護不足も事実だが、仮定で成績は変わらない。和田も悲劇のヒーローになりきるつもりはない。
出遅れがあっても、すぐにチームトップの勝ち星をあげました
中盤から終盤にかけてチームの勢いが無くなったのと同時に
和田の勝ち星も伸びませんでした
やっぱり打線の援護が無さ過ぎましたね・・・
記録が止まってしまうのは残念ですが、残り1試合
納得の投球で今季を締めくくって欲しいですね