■好返球で刺した 走・攻・守。7月28日以来の先発出場となった辻が3拍子そろったプレーで本拠地を沸かせた。「自分に求められていることだからね。当たり前に見られるようにしていかないと」。三つのビッグプレーを涼しい顔で振り返った。 まずは「攻」で流れをつくった。初回、中西の押し出し四球で先制後の2死満塁。カウント1-1から内角高めのスライダーをセンターへ打ち返した。「(相手)投手が苦しんでいたから助けないようにと思った。ストライクを取りにきたところをしっかり打てた」。2点を追加し、早々とルーキー長谷部をマウンドから引きずり降ろした。 「守」では相手の勢いを止めた。2点差に迫られた6回だ。無死一塁からポトリと落ちた山崎武の安打を処理し、素早く三塁へ送球。一走のフェルナンデスを三塁で刺した。「守備では誰にも負けない自信がある。予測していた中でプレーができているので周りも見えている」。大仕事を平然とやってのけた。 ■浅い右飛で生還 最後は「走」で締めた。6回1死から中越え三塁打で出塁。続く荒金の浅い右飛で本塁を突いた。「(際どい)勝負になるとは思った。森脇さんの『行け』という声に後押しされた」。一直線に5点目へのホームへと滑り込んだ。 7月に調子を落としたが、球宴明けから復調した。「何が原因か自分で考えたり、相談したりして、不調を抜けるまでの期間が短くなった。それが大きいね」。この日先発した星野とは1997年ドラフトの同期生でプロ11年目。「最終打席(二飛)は欲を出しちゃった。もっと謙虚にならないと」。プロの世界の酸いも甘いも知り尽くした万能プレーヤーは反省も忘れなかった。昨日の辻は大活躍でした
守備や走塁は1球への集中力も関係してると思います
ピンチ・チャンスには普段以上に集中して良いプレーを見せて欲しいですね!