8月反攻のカギを握る新垣渚投手(28)が、1軍昇格の“一発合格”に自信を見せた。きょう25日のウエスタン・リーグ阪神戦(ヤフードーム)で先発。2度目の2軍落ちの原因となったスライダーの制球難も修正済みで、王監督の御前投球で復調をアピールする。首脳陣はスライダーが合格点ならば、1軍に昇格させる方針。同級生の杉内と和田が不在の8月ローテの柱となる可能性もありそうだ。 ■「今季一番いい」 伝家の宝刀に磨きをかけ、夏のキーマンが帰ってくる。2軍調整を続けようやくスライダーに手応えをつかんだ新垣は「今季一番いい感覚でブルペンでも投げられています」。6月8日以来、46日ぶりの実戦マウンドで1軍ローテ復帰を狙う。 やるしかない時がきた。8月は右肩のリハビリで今季絶望の斉藤に加え、杉内、和田が五輪で抜ける。留守を一手で預かることになる新垣がこのまま2軍にとどまるわけにはいかない。 「いい結果を出さなきゃいけませんね」。本拠地で迎える“御前登板”は復権をかけた戦い。1軍首脳陣をうなずかせるにはスライダーの復活しかない。杉本投手コーチは「スライダーが良くなったから試合で投げるんだろ。うまく使って投球ができれ ば、上で投げることになりうるよ」。合格ラインをスライダーの切れ味に絞った。 開幕から抜けられない不振のトンネル。3試合に先発するも2敗を喫し4月9日に2軍降格を告げられた。5月25日に再登録もまたしても3試合で再降格。その間は最大の武器であるスライダーを封印し、ツーシームやフォークに頼っていた。明るい光を見いだすには宝刀が不可欠だった。 ■監督助言実った 2度目の降格時に王監督はアドバイスを送った。「(スライダーを)30メートルとか20メートルとかの距離で投げてはどうか。小手先だけだと必ず狂うし、体全体を大きく使うことが大事だから」。新垣も原点を見つめ直し、遠投、ブルペン投球や筋力強化に汗を流した。「ウエートトレーニングで上下の補強を行った成果が出てきた」と力を込めた。 指揮官は8月のカギを握る右腕に「もっと自分を過大評価すればいいんだ。相手の打者は新垣を一番嫌がっているんだから。腕が振れれば、スライダーが直球みたいにくるからね」と期待。きょう25日、本拠地に真価を問われるマウンドが用意された。大きな期待は出来ませんが、出てきてもらわないと困りますよね・・・
先発投手がいないですからね・・・
完全復活ではなくても、1軍で投げられるレベルで・・・