安全圏などない。勝利を知り尽くした12年目だからこそ必死の思いだった。1点を返された直後の5回2死三塁。渡辺俊の直球を振り抜き、右中間席中段へたたきこんだ。「会心の当たりでした。文句なし。強い気持ちを持って打席に臨んでいる結果です」。今季14号、4月22日楽天戦以来53試合ぶりの「4番弾」で5点差。松中の一撃で大勢は決したはずだった。 小久保の負傷欠場で同26日ロッテ戦以来、50試合ぶりの4番。その仕事を黙々と遂行した。2点先制直後の3回2死二塁、カーブを中前にしぶとく落とす適時打。「気持ちで打っていこう、と。ああいう当たりだったけど、気持ちで得点に結びつけられたと思う」。得意のサブマリン撃ちだけではない。気迫は走塁から表れていた。 四球で出塁した2回、1死一塁で松田が追い込まれてヒットエンドランのサインに空振りも、二盗を決めて三振ゲッツーを免れた。続く長谷川の中前打で本塁突入。中堅サブローの好返球で憤死とはなったが、ひた向きに1点を狙い、これでもかと味方を鼓舞した。 ■打点2位タイ ベンチには左手首を痛めた小久保の姿があった。「ちょっと痛くても出てくれると思う。クソ、という思いもあると思う」。前夜、打者走者の西岡と交錯し苦痛に顔をゆがめた小久保を見て、そう思っていた。一夜明け、精密検査待ちの状態でも「前4番」は志願のベンチ入り。試合前にはめていた固定具は試合中、外れていた。三塁側の発奮材料は、左打席からよく見えた。 逆転された直後、2点を追う7回2死一、三塁では三邪飛に倒れて唇をかみしめた。本多の先制弾に松田の8号を合わせ今季3度目、リーグ戦では初となるチーム3本塁打。それでも負けたのは昨年4月11日ロッテ戦以来の屈辱だ。「ひどすぎます」。行き場のない思いを吐露した松中は「自分たちは自分たちのやれることをやるしかない」と強調した。三つ上積みして「59」とした打点は楽天フェルナンデスと並びリーグ2位。揺るぎない支柱が折れるわけにはいかない。小久保の負傷により4番に復帰した松中
孤軍奮闘とはいいませんが、チームを何とか引っ張っていこうとしてくれています
それでも投手陣の炎上・・・
守備でのミス・・・
一人ではどうにも出来なくても、どうにかしようとする姿勢を見せて
他の選手の奮闘を待つしかないと思います
連敗中ですが、出来ることをやる!これだけは変わらないと思います
それは選手だけでなく、首脳陣にも言える事だと思いますが・・・