4年目の中西健太外野手(22)が27日、1軍に緊急招集された。ウエスタン・リーグの広島戦(由宇)出場のため2軍遠征に参加していたが、試合前練習を終えると1軍遠征先の大分へ陸路移動。王監督が「攻撃的なバッティングができる」と期待する大砲候補は、交流戦で課題となっている左腕攻略のため、右の代打として局面打開の役割を担いそうだ。

 チームメートと同じように試合前の全体練習をこなし、シートノックでも外野守備に就いていた中西が、球団スーツに着替えてタクシーに乗り込んだ。「とにかくチャンスをもらえたところでアピールできるように頑張ります」。山口県の東端・岩国市にある由宇球場から在来線と新幹線、特急を乗り継ぎ、約4時間かけて大分入りした。

 招集の一報が入ったのは、チームとともに同県柳井市内の宿舎に入っていた前夜。1軍は敵地での中日戦で左腕の小笠原を攻めあぐね、交流戦初の零敗を喫した。2連戦で続けて岩瀬に1点差の9回を完ぺきに抑えられたこともあり、左腕対策が重要課題に浮上。中西は手薄だった右の代打として「切り札」的な役割を担うとみられる。

 捕手から外野手に本格転向した今季、持ち前の打力に磨きをかけてきた。26日時点で打率はウエスタン・リーグ2位の・303。同8位タイの2本塁打と一発も打てる。3本塁打の荒金も昇格候補に挙がっていたが、若さと勢いを買われたようだ。

 王監督は「楽しみにしていますよ。彼は『姿』がいい。攻撃的な打撃ができる」と中西の積極性に期待を寄せた。1軍の試合がなかった22日には雁の巣でのウエスタン中日戦を視察。2打数無安打、1犠打と安打は出なかったものの、高評価は変わらない。「すぐに出番があるかは分からないけど、楽しみにしています」と繰り返した。

 昨季終盤の9月4日、王監督の指名を受けて1日だけ1軍練習に参加したことはあるが、昇格は初めてとなる。滋賀・北大津高3年夏の甲子園で、当時東北高のエースだったダルビッシュから2安打を放った大器が、いよいよスポットライトを浴びる。
ERUちゃんイチオシ(俺もですが)の健太、いよいよ昇格です
記事にもあるように右バッターが欲しかったようですが
レストビッチを落としてあげるぐらいですから結果さえ残せば
1軍定着もあるかもしれませんね
若さ溢れる思い切りの良いバッティングで打線に勢いを与えて欲しいですね