栄光に彩られるはずだった鉄腕ロードに暗い影が落ちた。2点のリードを守れず、5回無死で降板。4敗目を喫した大場が2軍落ちを告げられた。「バランスや(力の)伝わり方が悪い…。分かっているけど直せない…」。視線をさまよわせ、三塁ベンチ裏通路からヤフードームを後にした。

 3月23日。初登板初完封を達成し、威風堂々と引き揚げたビクトリーロード。それがこの日は屈辱の一本道に変わった。

 鉄腕らしさは鳴りを潜めたままだった。最速は142キロ。一発病に苦しみ、何度もフォームの微修正を試みた。腰のキレを取り戻すため、ドーム脇の砂浜のランニングもした。だが、デビュー戦で見せた最速150キロの球威は戻らなかった。

 「真っすぐが走ってなかったので変化球でいこうということになりました」。80球のうち67球が変化球。ローテ生き残りをかけたルーキーが、プライドを捨て、軟投派を受け入れた。

 「でも…。うまくいかなかったですね」。4四球と制球は定まらなかった。2回無死満塁のピンチを切り抜け、勢いに乗らなければいけなかったが、2点を取ってもらった直後の3回に四球と暴投が絡む最悪の内容で同点に追いつかれた。カウントを取れる変化球がなく、ボール先行の苦しい投球に終始。5回、先頭の稲田の中前打。田中賢に右中間への適時二塁打を浴びると首脳陣の我慢は限界に達した。

■リフレッシュ降格

 王監督は「開幕のころのような思いきりがない。矯正点はあるわけだし、チェックポイントを探してね」と話し、大場に2軍降格を告げた。「めいっている部分もある。(2軍で)試合に投げることより、気持ちを整理しなきゃね」と杉本投手コーチはリフレッシュ降格を強調。この日の2軍戦で好投した新垣の昇格を明言した。

 大場の4失点を打線がかえせず、今季7度目の1点差負け。初めて借金を抱えた状態で、しかもBクラスで交流戦を迎える。約7分間の緊急ミーティングを終えた王監督は「自分たちでまいた種は自分で刈り取らないといけない」とナインに巻き返しを促した。その言葉に鉄腕が何を感じたのか? それが一番重要だ。
松中は2軍降格を言い渡された大場に「2軍慣れはするな」とゲキを飛ばした。春季キャンプからかわいがってきた後輩が迎えた試練に、「苦しめばいい。プロはそんなに甘いもんじゃない。早くはい上がれ」とエールを送った。自身はバットで大場を援護。3回は外角低め139キロを左翼線へ運び、今季2本目の三塁打。打球がフェンスにぶち当たって大きく跳ね返る間に激走し、間一髪三塁を陥れた。打率・330は4位、60安打でリーグ最多安打もキープしている。
変則日程の交流戦に入るから落とされたのだと思いますが
一度、頭の中を整理して体のバランスを取り戻して欲しいですね

さて、ビックリしたのは新垣の事です
昨日も書きましたが、8回を投げ2ケタ安打を許す内容でした
失点は2本のHRの3点・・・
これが好投と言えるのでしょうか!?
実際に見て、そう感じませんでした
もう1回下で投げて、その内容次第かな・・・って思っていたのですが(汗)