入魂の直球でピンチを乗り切った。5点のリードをもらいながら、じわじわ反撃された6回。3点差に迫られ、なおも2死一、二塁で、打席には4番のズレータだ。「変化球でもよかったけど、抜けた球を打たれて大きい当たりになるなら、構えたところにしっかり真っすぐを投げようと」 左ひじの手術から復帰し、この日が4試合目の登板。MAX141キロを記録した自信の直球だけで、強打の助っ人と勝負した。内角に3球、そして最後は外角高めの138キロで中飛に打ち取った。「連敗中ということもあったし、絶対に勝つ、と」。直前には里崎を四球で歩かせていただけに、ホッとしたように表情を緩めた。 20日の日本ハム戦(札幌ドーム)で228日ぶりの復活勝利。チームの連敗を「3」で止め、悪い流れを断ち切ったのもつかの間、今度は4連敗で出番が巡ってきた。打線はサッパリ、音なしのどん底状態。そこで、捕手の山崎とあらかじめ練り上げていた作戦が「3球勝負」だった。 「追い込んだら3球勝負もしていかないと球数を減らせない。テンポよく投げれば攻守のリズムにもつながる」。この日は初回が14球、2回が17球でいずれも3者凡退。すべて計算通りではなかったものの、小気味いい投球がチーム5試合ぶりの先制点につながった。3回までにもらった5点は、自らが引き出した部分も大きかった。 最近3カードで、チームの2勝はいずれも和田の白星。王監督は「和田のときしか勝てないんじゃ困る」と苦笑いを浮かべたが、信頼するからこその注文も付けた。「100球くらい放るとちょっとね。術後半年くらいだから仕方ないけど」。もちろん、その課題は和田も自覚している。 「ずっと回の途中での降板が続いているし、悔しい。これも自分に力がないから。これを、今後の登板に生かしていかないといけません」。本拠地での白星は昨年9月5日以来だったが、お立ち台はお預け。今度は最後まで投げきって、胸を張ってファンに帰ってきたことを報告する。軸となる杉内が隔年投手全開の結果・・・
大場・大隣も最初の勢いが消えつつあり・・・
和田でしか勝てないような感じですよね
それでも、打線の援護が無いと勝てないのは当然の事ですし
打線の奮起が待たれます