繋がらない打線・・・
3点を追う8回。先頭の小久保の二塁打をきっかけに、申し訳なさそうにスコアが動いた。といっても、1点。これが今の打線では精いっぱいだった。「いかんせん打線がね。2、3点が重く感じるな」。王監督は悩ましげな表情で、ハーッと深いため息をついた。 日本ハムを上回る10安打を放ったが、奪ったのは2点。初回の攻撃にちぐはぐさが凝縮されていた。2本の安打と四球で2死満塁。絶好の先制機に、松田は3球三振に倒れた。6回1死一、三塁では左翼線への適時二塁打で「うまくチェンジアップに食らいついていけた」と執念を見せたが、ベンチの空気を変えるまでには至らなかった。 かつて、チームの代名詞だった「豪快野球」は完全に影を潜めた。この3連敗中にチーム本塁打はゼロ。今季総本塁打は12本で、ついにリーグワーストに転落した。クリーンアップの「TMK」に爆発気配がなく、大砲候補の松田もまだ1本。王監督は、また悩ましげな表情を浮かべる。 「うちは12本くらいだろう? 最下位じゃないか。流れが来るまで待つしかないな」。一発頼みから脱却し、あと1点を求めて「0・1秒スピードアップ」を指針とした今季。それでも、こう打てないと黙ってはいられない。チーム打率は・265でリーグ2位ながら、相変わらず遠い「あと1点」を何とかしなければ、昨年と同じ悲劇が繰り返されかねない。 ダルビッシュに1失点完投された前夜、王監督は宿舎に戻って約10分間の緊急ミーティングを開いた。以前から言い続けてきた「目をつり上げてやるんだ」と鼓舞したが、またも貧打で完敗した。ここ3試合でわずか4点。まさに、先の見えない非常事態だ。 「いい時なら3点くらいどうってことないんだけど。我慢していきましょう。我慢して、何とかね」。移動バスに乗る間際、王監督は何度も「我慢」を繰り返した。まだ4月。その言葉には、近年にない危機感がタップリと詰まっていた。ヒットは出るもののホームが遠いホークス打線
この状態は今年始まったものでは無いですが
シーズン当初好調だった多村・井手の離脱が大きい部分もありますが
それ以上に1点を何とか取りに行くという姿勢が見えません
チャンスに点を取れないとなると相手に流れが行ってしまいます
そこで投手が踏ん張れず、同点・逆転され、そのままゲームセット・・・
今は我慢の時かもしれませんが、何もしない我慢では
そのままズルズル行ってしまうと思います
何とか・・・して欲しいですね・・・