オリックスとの契約問題の末、3月に入団したジェレミー・パウエル投手(31)が、15日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で移籍初先発することが決定的となった。9日、ヤフードームで行われたウエスタン・リーグ阪神戦に先発して7回無失点と好投。この日、15日に先発予定だった新垣渚投手(27)が不振のため出場選手登録を抹消されたこともあり、王監督は日本通算67勝右腕の1軍昇格を示唆した。

 GOサインを自らの力で勝ち取った。パウエルが1軍の試合前に行われた“親子ゲーム”で7回を4安打無失点。「結果にはとても満足している。制球も良く、思ったところに投げられた」。王監督に1軍昇格を決断させるには、十分な内容だった。

 直球は最速140キロ。奪三振こそ3個だが、大きく曲がるカーブを武器に凡打の山を築いた。ストライクが先行し、無四球(1死球)と快テンポの投球。「真っすぐにはキレがあった。カーブもうまくスピードを殺しストライクを取ることができた」と本人も納得の出来だった。

 課題だったスタミナ面でも、実戦3試合目で初めて3ケタの投球数となる104球。「序盤は力みがあったけど、回を追うごとに修正できた。スタミナは問題ない。次は完投できる」と自信の表情だ。ウエスタン3試合で16イニング1失点と抜群の安定感を示して“試運転”は完了した。

 この日、新垣の出場選手登録が抹消されたため、15日のオリックス戦での先発投手が空白になった。「次はこっち(1軍)で投げて大丈夫じゃないかな」と王監督。因縁の対決が、しかも敵地で実現しそうだ。

 過去2度の登板はいずれも雨でスライド。この日も雨だったが、最終調整登板の場がヤフードームと日程も味方した。「1軍の準備はできた? I THINK SO(そう思う)」。ホークスのパウエルが、いよいよベールを脱ぐ。
新垣の代わりとして、パウエルが昇格のようです
獲得当初は、ゴタゴタもあり「いらない」と言っていたパウエルですが
ふたを開ければホークスは投手不足・・・
パウエルを獲っていて良かったと思うほどです
しかし、パウエルは気の短いところもあり、ふがいない打線にイライラした投球となる可能性も・・・
古巣+因縁の相手オリックスが初登板となると、本人は意識しなくても
異様な空気の中での登板になるかもしれませんね
打線の援護が早い回で欲しいですね~