アウトを恐れるより打って出る。初回から打者4人凡退で迎えた2回1死。岸の初球122キロスライダーに食らいつくと、こすった当たりは切れながらも右前に落ちた。「初球でもストライクゾーンに来たら振っていくのが、自分のスタイルなので」。“定位置”の5番に座った松田の、今オープン戦22本目の安打。暫定ながらオープン戦「最多安打」男が、また一つ結果を積み重ねた。 今オープン戦では16日現在、12得点も単独トップで33塁打、三塁打2本はトップタイ。しめて4部門首位は12球団最多の試合数も幸いしたが、規定打席到達者の中でチームトップの打率・333は出色だ。「打撃については自信をつけて開幕を迎えられます」。序盤にキャンプ中よりグリップの位置を高くした。左足付け根の打撲で2試合欠場後は、左足への体重のかけ方を宿舎の自室で試した。試行錯誤の中で6試合連続安打締めだ。 秋山チーフコーチは、若手に多くの出場機会が与えられた今オープン戦の“MVP”級の評価を下した。「良かったり悪かったりだけど、それだけ結果が出ているのは若手の中でも成長しているということ」。主力がそろった試合では3月4日楽天戦以来の「5番松田」。開幕オーダーについても「今日の形が基本になるかな」と話したように、一応の決着をみた格好だ。10日中日戦で8番まで下がった打順は、その日に山本昌から2号を放って反発を続けた。 前日まで4試合連続2ケタ安打の打線は、昨季4敗を喫した岸に散発6安打で1得点。松田にも2本目は出なかった。新井打撃コーチは「スライダーを引っ張り込んで打ちにいくからこういう結果になる。やはり中堅から右方向。本番では狙いを絞って対応を」とシーズンへの反省を促す。 松田も「公式戦で同じ形で打ち取られないようにしたい」と反省材料を整理した。折しもきょう17日には米国でのリハビリを終えた小久保が帰福予定。昨季の「5番三塁」の足音がヒタヒタ迫ってきたが、春の収穫を手にポジションを守り抜く覚悟だ。アメリカから帰ってきた小久保は早ければ4月中の復帰も有り得るという事なので
松田も安心していられませんね
サードのポジションは渡さないように頑張ってもらいましょう