守護神に異常発生-。福岡ソフトバンクの馬原孝浩投手(26)が12日、オープン戦・横浜戦(平塚)の登板予定を急きょ回避した。試合前に右肩の不調を訴え、近日中に病院で検査を受ける。検査の結果次第となるが、首脳陣は長期離脱など最悪の場合も想定し、この日先発したリック・ガトームソン投手(31)を予定より早く2回で降板させ、残り4試合のオープン戦で「ストッパー候補」としてテストすることにした。

 V奪回を目指すホークスに、想定外のアクシデントが発生した。2点リードの9回。本番モードで投げるには絶好の展開だったが、馬原はベンチ裏に控えたまま。試合前に肩の「異変」を訴えていた。絶対的な守護神が、開幕への仕上げの段階にきて急きょ登板回避。近日中に病院で検査を受ける。

 馬原はここまで、本拠地ヤフードームでの3試合に登板。すべて9回の1イニングをパーフェクトに抑え、新たに習得中の緩いスライダーも試投するなど、順調な仕上がりを見せていた。11日の夜には東京滞在中のチームに合流。12日からの残り5試合で、連投も含め本番への最終調整を行うつもりだった。

 詳しい症状は現時点では不明。ただ、気がかりなのは「勤続疲労」だ。2005年途中の抑え転向から、今年は実質4年目のシーズン。ここ3年間の登板数は147試合にのぼる。馬原も「きちんとケアはしている」と細心の注意を払っているものの、疲労の蓄積を心配する声はチーム内からも上がっていた。

 もし長期離脱となれば、チームに与える影響の大きさは計り知れない。今季の救援陣について、杉本投手コーチは早くから「馬原から逆算して考える」と明言。「勝利の方程式」の前提条件となっていただけに、馬原不在となれば再考を余儀なくされる。

 3・20の開幕まであと1週間。馬原の状態を見極める時間的な余裕もないことから、首脳陣は最悪の事態も想定して動き始めた。開幕ローテ入りが内定していたガトームソンを代役に指名。この日は5-6回だった登板予定を2回に縮め、残り試合で「抑え」として登板させる方針だ。

 2回を1失点(自責0)に抑えたガトームソンは「このままシーズンに入れればいい」と好調を宣言。MAX152キロの速球にスライダー、ツーシーム、スプリットなどを操り、米国時代には抑えの経験もある。パウエルを除く外国人投手4人のうち、日本での経験が最も長いことも、抑え指名の要因になったとみられる。

 ガトームソンの2回で交代について、杉本コーチは「予定通り」とだけ説明。「次の登板? どこで投げるかは分からないが、投げる」と短く話し、事態の深刻さをうかがわせた。この日の試合内容を振り返った王監督も「よかったり、悪かったり」とポツリ。新たな不安材料に頭を抱えている様子だった。
勤続疲労の件はファンの間でも出ていましたが
順調に来ていたこの時期にそういう話が出てくるのは痛いですね
勝利の方程式は馬原からの逆算で、セットアッパーを探したり
左右の中継ぎの計算できるような投手を探していたところですからね
首脳陣はガトームソンに守護神テストをするみたいですが
個人的には三瀬ですね
今年はやってくれそうな雰囲気ですし
ルーキーイヤーは抑えとして頑張ってくれました
荒治療ではないですが、今年の三瀬ならもう一度任せてもいいのでは!?と思います