タカの「翔」クンが早くもベールを脱ぐ。福岡ソフトバンクの高校生1巡目ルーキー岩崎翔投手(18=市船橋)が、2軍の練習試合セガサミー戦(26日・アイビー)で実戦デビュー予定であることが18日、分かった。18歳ながら今キャンプで評価が急上昇しており、首脳陣がこの時期としては異例の実戦投入を計画。日本ハム中田翔が話題をさらう今季、こちらの「翔」も早期1軍昇格でV奪回の秘密兵器に名乗りをあげそうだ。

 原石のままでも隠しきれない輝きが、周囲を動かし始めた。育成重視でプロ1年目のキャンプをB組で過ごす岩崎に、早くも実戦登板のチャンスが訪れた。まず第5クール初日のきょう19日、B組のフリー打撃に登板。中6日空けて26日、2軍のセガサミーとの練習試合に登板の運びだ。

 186センチの長身も体重は76キロ。まだ線の細さは否めない。最速151キロを誇る「ポスト斉藤」も他の高卒新人の例に漏れず、まずは体作りがテーマだった。1月の新人合同自主トレでも育成コーチ陣の指導は“抑制栽培”。キャンプ前はブルペン投球を立ち投げにとどめるよう指示が出たが、その段階から選手の間では岩崎の球威が話題となっていた。

 キャンプでさらに評価が高まった。投球を受けたスタッフ陣が「とても新人の球ではない」と目を見張る剛球を連日、惜しげもなく披露。そうした評判が評判を呼び、1軍投手コーチも敏感に反応した。14日のブルペン投球を視察した杉本コーチは「いい投手になる。体のバランスがいい」と絶賛。高山コーチも「ヒジのしなり、球の回転がいい。下地ができれば意外と早いんじゃないか」と好素材を認めた。

 一方で、石渡2軍監督は守備も高く評価する。「ショートスローもうまいし、聞けば遊撃手の経験がある。B組(投手)全体の中でも一番なんじゃないか」。多くの若手投手がつまずきがちな分野だが、かつて遊撃手でベストナイン2度の名手がうなるほど。岩崎も「フィールディングには自信がある。打者に投げられれば、試合に入ることに不安はありません」と言い切る。シート打撃や紅白戦を経ない対外試合登板プランが成り立つのは、そのためだ。

 「今は試合で投げる以前の基礎部分を作る段階」(石渡2軍監督)。そう言いながらの実戦投入には、早期の1軍昇格プランも見え隠れする。順調に実戦経験を積めば、主力投手の星野JAPAN大量招集があり得る今夏にも注目が集まるのは必至。昨秋のドラフト以前、米大リーグのドジャースが獲得を視野に極秘マークした超逸材が、V奪回の救世主となる可能性も出てくる。

 藤田2軍投手コーチが「頭(先発)ではなく中(リリーフ)で1イニングぐらい」と説明したように、26日は短いイニングから慣らす考えだ。日本ハム中田をはじめ、ヤクルト由規ら高卒新人が注目を浴びる今春。「やっぱり気になって新聞やニュースを見ちゃいますね」という「タカの翔」が、2・26デビューから飛行高度を上げていく。
BIG3と変わらない評価を受けていた岩崎が早くもベールを脱ぐようです
線が細い事もありますし、まずは体作りと思っていたのですが
そのプランをも崩す投球内容という事でしょうね!
和巳のいない今年、斉藤2世が早くもデビューするかもしれないですね!?