主砲に復活の予感プンプン-。松中信彦内野手(34)が第2クール最終日の7日、今キャンプ初の特打を行った。110スイング中24本のサク越え。パワーを重視した昨年までのスイングから、体のキレとバットのヘッドのしなりを生かした「2008年型スイング」への修正を披露した。WBCで世界の頂点を極めた「日本の4番」が、三冠王のプライドをかけて完全復活への階段を上り始めた。 逆風をついた打球が内野を越えて伸びる。110スイング中、サク越えは場外2発、3連発を含む24本。うち8本は弾丸ライナーだ。川崎と本塁打数を競いながら、随所に復活を予感させる打球を見せ、松中がキャンプ初の特打を終えた。 「まだまだムネとの遊びみたいなもの。でも、納得いく打球も何球かあったし、打った感触と球の飛び方も問題ない」と余裕の笑みを浮かべた。 この日、球場を訪れた西武のスコアラーはベースランニングやフリー打撃を見て、「体は絞ったようだけど、昨年と変わったところはない」と言い切ったが、松中も「言わせておけばいい」と気にも留めない。本当の評価は実戦で見せていくつもりだ。 打球の伸びの理由が2008年型スイングにある。昨秋から下半身強化でキレを増した体を使い、「バットのヘッドのしなりを利かせながら振り抜く」。パワーを追い求めた昨年までのスイングから脱却し、体を絞った結果体重が4キロ減っても、飛距離を維持することができるという。 「若いときはガツンとパワーで持っていこうとしていた。でも、(本塁打には)130メートルも140メートルも飛ばす必要はないからね」。今年35歳を迎えるが、さらに新境地を開くための取り組みだ。 体のケアも怠らない。練習前にはケガ防止のためにランニングし、酸素を十分に体に取り込んだ状態で、コンピューターを使った視力トレーニングで目の衰えを防ぐ。1時間半のマッサージや治療器「スーパークリオ&レボックス」を使うことで、疲れを抜いている。 今後はスイングの軌道を自分の感覚に合わせていく。「イメージはもうできている。これから確認しながら近づける」。第3クールはいよいよ、「平成の鉄腕」大場と対戦する予定。「勉強になったと言ってもらえるように打ちたいね」。いよいよ復活劇が幕を開ける。西武スコアラーのコメントは気にせず・・・
とりあえず、キレを取り戻して欲しいですね
力じゃなく、回転で飛ばすという事ですから・・・