先輩をイジって盛り上げる!? 川崎宗則内野手(26)が「ヤジ将軍」になった。雨天のため室内練習場「はんぴドーム」での練習となった2日は、ノック中に松中も巻き込んだツッコミを披露。“下克上”も辞さない声出しでムードづくりに一役買うつもりだ。 世間のイメージは、プロレスでいえば永遠のベビーフェース(善玉)。そんな男がヒール(悪役)を買って出た。森脇内野守備走塁コーチがバットを振るうノック。ともに三塁の位置に就く松田がボールの処理を誤ると、川崎は背後からヤジを浴びせた。「おいマッチ(松田)! 自主トレはどこや! 」。松田が帯同するグアム自主トレのボス、松中は一塁から「スンマッセン」とボソリ。即興のトリオ漫才で活気づいた内野陣の声は、室内練習場の天井で反響を続けた。 ヤジるばかりではない。本塁へのスローイングが低いと、今度は松中が「おいお―い」とヤジ返し。だが、この活気が狙いだ。小久保不在の今春キャンプ。内野には松田に加え小斉、明石、福田と1軍経験の少ない若手が顔をそろえる。「声を出すことで連係も高まるし、緊張を取る意味もある。意識してやっていきますよ」。昨年10月。神戸での日本代表自主トレ中、星野監督から「そんなに張り切らんでいい」となだめられた元気印が込める力を強めた。 春季キャンプA組は今回が初めての福田も「宗さんがいるからやりやすい。宗さんがあれだけ声を出すんだから、自分はもっと出さないと、と思いますよ」と張り切っている。川崎の痛烈ハッパも合図に、ヤジ合戦で内野陣が鉄壁の連係をつくり上げる。適度な緊張も必要ですが、チームとしてプレーしやすいムードも必要ですからね
年齢的にも、自覚も出てきた川崎がチームに元気を与えてくれてるのは
若手にとっても、チームにとっても大きいですよね!