ソフトバンク新垣渚投手(27)が、新球で4年ぶりに最多奪三振のタイトルをつかむ。25日、西戸崎合宿所(福岡市東区)のブルペンで、入団6年目で初めてスライダーとカーブの中間にあたるスラーブを試投した。全52球のうちスラーブを4球試し、速いカーブのような曲がりを描いた。「カーブの緩急にもなるし、スライダーの代わりにもなるかな。まあまあの感じです」。テスト段階ながら好感触をつかんだ。

 自身初の負け越し(7勝10敗)に加え、日本記録の25暴投を記録した昨季からの復活をかけ、自主トレでは「今年は直球とスライダー、カーブで勝負する」と宣言。シュートとカットボールを捨て、従来のスタイルでマウンドに立つ決意をした。変化球は2種類に絞ったが、速度に変化をつけるパターンを設定した。九共大3年まで投げていた球だけに感覚は体に染み込んでいる。「握りはナイショ」といたずらっぽく笑い「後は実戦で使っていってみて」と、紅白戦やオープン戦を通じて最終的な判断を下す。

 昨季、暴投連発を招いたスライダーだが、切れ味はチームNO・1。新垣も「自分の調子がいい時は三振がとれる」とバロメーターにしている。現在の調整では投げ込みより、フォームの安定を優先。仕上がりは順調で「今年は何かタイトルを取れるようにしたい」と言い切った。その目線の先には最多勝と、04年に唯一獲得した最多奪三振がある。4年前の177三振を「最低それを目指す」と強気に発言した。初の開幕投手にも立候補する右腕が、新たな武器に挑戦し、さらにレベルアップする。
去年の日本記録を作った暴投クセさえ無くなれば
ある程度の結果は残せると思うのですが・・・
そこに少し緩急をつけることが出来たら良くなるかもしれないですね
スライダーを見られたらどうしようもない新垣ですから・・・