伝説の対決が福岡でよみがえる。福岡ソフトバンクと西武が今季、前身の「南海ホークス」「西鉄ライオンズ」時代のユニホームを復活させ、公式戦での着用を検討していることが17日、分かった。いずれも記念事業の一環だが、親会社の異なるユニホームの復刻は球界初。両球団内では、昨年11月に逝去した西鉄の元エース・稲尾和久氏の追悼の意味を込め、ヤフードームの西武戦で同時に着用するプランも浮上している。実現すれば九州のファンにはたまらない企画となりそうだ。

■二重の節目

 数々の名勝負を生んだ福岡に、懐かしの記憶が舞い降りる。ソフトバンクと西武が今年、そろって過去のユニホーム復刻を検討していることが明らかになった。往年のファンを熱狂させた「西鉄VS南海」の再現の可能性があり、まさに夢の企画といえそうだ。

 1988年秋に南海からダイエーに譲渡されたホークスは、今年が本拠地の福岡移転20周年。38年のホークス誕生から数えると70周年という二重の節目となることもあり、ソフトバンクは昨年12月末に記念事業の概要を発表した。

 その中で、竹内COOは「南海時代も含め、過去の歴史に素直に感謝したい」と強調。大阪市内の南海電鉄本社に足を運び、事業の趣旨説明を終えたことも明かした。これにより、親会社が異なるため実現不可能と思われていた「緑」のユニホームの復刻に前進。現在は詳細を詰めている段階で、今月中にも記念事業の目玉企画として発表される見通しだ。

■西武30周年

 一方、78年秋に埼玉・所沢を本拠地として誕生した西武は、今年が創立30周年。ホークス同様に節目の年を迎えたことに加え、昨年11月にライオンズが生んだ偉大な鉄腕、稲尾氏が死去したことで「西鉄懐古」の機運が高まった。

 「われわれライオンズの源流は西鉄にある。稲尾さんの功績にも最大限の敬意を表したい」と球団関係者。すでに昨年末からユニホーム復刻の検討は進められており、具体案がまとまった段階で、福岡市内の西日本鉄道本社に出向いて趣旨を説明したい考えという。

 九州の野球界の発展に尽力した故・稲尾氏については、ソフトバンクの竹内COOも「いい形で考えたい」と、シーズン中に何らかの追悼企画を行う方針。西武側の意向もあるが、ヤフードームの西武戦で「南海」「西鉄」のユニホームを着用して試合を行う案も浮上しているという。西武関係者も「うちとしてもぜひやりたい」との意見があるといい、今後の話し合いによって一気に計画が進みそうだ。

 ソフトバンク、西武とも、復刻が決まった場合は南海、西鉄黄金期の50―60年代のユニホームが濃厚。4月11日からヤフードームで西武3連戦が組まれており、早ければそこで実現することになる。西鉄VS南海の最後の対決は1972年。36年ぶりの伝説復活に注目が集まる。
これは楽しみですね!!
ホークスだけでなく、西武まで復刻ユニホームですからね
九州の野球ファンにはたまらない対戦になるでしょうね
実現して欲しいですね!!