大学・社会人ドラフト3巡目の久米勇紀投手(22)=明大=が「便利屋」になる。目標の「先発ローテ入り」は変わらないが、今季は投手陣の状況が厳しく、中継ぎ、抑えもウエルカムの意気込みを披露。16日の新人自主トレでは毎年恒例の108段の「階段上り」を涼しい顔でこなし、タフネスぶりをアピールした。シーズンをフル回転で投げまくり、大学・社会人1巡目の大場翔太投手(22)=東洋大=から「平成の鉄腕」の称号を奪い取るつもりだ。

 斉藤、和田が開幕絶望の危機に久米が立ち上がった。「開幕ローテ入りが一番の目標。でも、中継ぎ、抑えもやりますよ」。チームの苦しい台所事情を察し、あえて「便利屋」となることを口にした。

 大学では同期の3人とともに「明大カルテット」と呼ばれた。「調子がいいやつが先発という感じでした」。先発、抑えと役割にこだわらない姿勢が監督のハートをつかみ、4年秋は2完封を含む3勝をマーク。「実戦で投げて調子を上げていくタイプ。先発の合間に中継ぎで投げても構いません」。フル回転が自らのスタイルと主張した。

 この日は、西戸崎室内練習場近くの大嶽神社を舞台にした恒例の「階段上り」でタフネスぶりをアピール。108段の階段4往復を涼しい顔でこなし、その後の坂道ダッシュ3往復もしっかりとした足取りで終えた。「きつかったけど、まだまだ大丈夫でしたよ」と表情には余裕も。田之上2軍コンディショニングコーチ補佐は「動きが軽いね」と、久米のスタミナに太鼓判を押した。

 初のブルペン入りは大場に先を越されたが「だいぶ仕上がってきた。そろそろ行こうと思ってます」と、18日からの第3クールでブルペンに入ることを宣言。満を持して右サイドからのキレのある球を見せるつもりだ。

 大場との“出世レース”に挑む決意は、グラブに込めた。新人合同自主トレで使用するグラブに刺しゅうされた「集大成」の文字。ルーキーには不似合いな言葉だが、そこには「1年1年が勝負の場である」との思いが込められている。

 大学で投手に再転向した右腕の伸びしろは大きい。「肩、ひじを壊したことは一度もありません」というルーキーが、タカ投の救世主になる。 
今年の先発投手陣はどうなるか分からないですし
去年の中継ぎ不安・・・
便利屋の神内も失速しましたからね
スクランブルでも問題無いということになれば
久米は大きな戦力になりますね