ソフトバンクの大学・社会人ドラフト1巡目指名、大場翔太投手(22=東洋大)が、ホークスでは半世紀ぶりとなる新人開幕投手に名乗りを上げた。7日、ほかの新人4選手とともに、西戸崎合宿所(福岡市東区)へ入寮。右肩の手術を受けることになり、開幕絶望となったエース斉藤の“代行”として、ホークスでは58年杉浦以来、50年ぶりとなる新人開幕投手に意欲を見せた。大学時代は開幕戦4戦4勝。持ち前の強心臓で、ハイレベルな開幕投手レースに挑む。 開幕投手への思い入れは、人一倍強い。大学時代、4度務めたシーズン開幕投手。大場は「4回とも勝ってます。1回も負けてません。開幕戦はエース同士のぶつかり合いということで、緊張感もほかの試合とは違います」とニンマリ。大事な試合ほど実力を発揮してきた大物ルーキーらしく、きっぱり言い切った。 エース斉藤“離脱”の一報は、自身の携帯サイトで知った。「夜、携帯電話でニュースを見ていたら目に入って。ビックリしました」。5年ぶりの覇権奪回を目指すチームに起こった、“アクシデント”。尊敬する投手の1人でもある斉藤の開幕絶望というニュースは、大場にも心境の変化をもたらした。 ソフトバンクからドラフト指名された翌日、大場は開幕投手についての質問を受け「ちょっとそれはいいすぎかと…」と苦笑いを浮かべながら否定した。だがこの日は一転「開幕戦は華がありますね。挑戦してみたいと思います」とホークスでは、58年杉浦以来、半世紀ぶりとなる新人開幕投手に色気を見せた。 容易でないことは、百も承知だ。ホークスには昨季、15勝を挙げた杉内、今オフに左ひじを手術したばかりだが、新人から5年連続2ケタ勝利をマークした和田、さらには新垣とライバルがひしめく。ガトームソン、スタンドリッジ、大隣と先発ローテーションに入るだけでも一苦労しそうな顔触れだが、大場は「まずはオープン戦で結果を残すこと。(先発ローテ入りも)今まで通り、1日1日、自分のやれることをやって準備すれば、僕はやれると信じています」と自信たっぷりに言い切った。 開幕投手大本命だった斉藤の“離脱”により巡ってきた、願ってもないチャンス。1年目の目標に新人王&最低2ケタ勝利を掲げる「平成の鉄腕」が、持ち前の勝負強さで激烈な競争に挑む。ここまで自信を持って言えるというのは
それだけ自分のピッチングに自信があるのだと思います
先発投手陣に不安を残すホークスですが、ルーキーに期待せざるを得ない状況だけは避けたいですね
なんとか他の投手も開幕投手に名乗り上げ、先輩の意地を見せて欲しいです