主力? 若手? そんなの関係ねえ! 福岡ソフトバンクの王貞治監督(67)が18日、秋季練習・キャンプの「全員強制参加」&「ベテラン特権全廃」の方針を打ち出した。ヤフードームで行われた監督・コーチ会議で「やっていけないようならベテランも春季キャンプはB組でやってもらうことになる」と号令。ラストイヤーと位置づける政権14年目の集大成へ、実績に関係なく戦力底上げを図る構えだ。

 覇権奪回にぬるま湯は要らない。雁の巣球場での秋季練習スタート前日、本拠地で開かれた約1時間半の監督・コーチ会議。秋季キャンプまで通じて「全員強制参加」の原則を確認した王監督がコーチ陣に訴えかけたのは、聖域なき構造改革への意識の徹底だった。

 王監督「やっていけないようであれば、ベテランも春(来春キャンプ)はB組(2軍)でやってもらうことになる。そういう強い意識を持ってやってもらう」

 検査・治療のため23日に渡米予定の小久保、斉藤和や故障者も例外なく、きょう19日の秋季練習初日は雁の巣球場で顔をそろえる。「ベテランも課題を持ってやっていかないと」。王監督が全員参加に込めたメッセージは、底辺だけでなく「上辺」部分のレベルアップだ。

 従来、主力級は自主メニューでの練習や、期間を短縮しての参加も認められてきた。だが、今秋は全体練習のルーティーン消化に、全日程の参加が基本線となる。2年連続で低迷した松中は秋山総合コーチから「もう1度鍛え直さないと」と指名され、フォーム改造、バットの変更も含め技術面の抜本的な見直しで再生が図られる方針。大村、柴原らも安閑とはできない。サバイバルを勝ち抜けなければ、容赦ない「春季キャンプB組スタート」の措置が待つ。

 1軍に帯同していた9人は千葉から帰福した翌日に宮崎入りし、フェニックスリーグに参加中。「松田が随分、本塁打を打っているみたいだね(18日現在、6試合で3本塁打)。シーズン中と気持ちも違うと思う。もっと自信を持ってやってもらいたい」。若い力が実戦経験を積み続ける一方、実績あるベテランにも競争意識を求めていく狙いがある。

 パ・リーグのクライマックスシリーズ終了翌日に、雪辱の2008年への助走が始まる。小技、盗塁阻止など課題は山積しているが、王監督は前向きに語った。「われわれは完敗したわけじゃない。悪い面ばかり見ても仕方ない。直すところは直すが、いいところは伸ばす。来年につなげるようにしていかないと」。過去の実績の有無や年齢は意味を持たない。
今までこういう事を言っておきながら、変わらなかった部分もあるので
素直に受け取れませんが、秋季キャンプの取り組み方を見れば
春季キャンプの始めにベテランがB組にいる可能性はありそうです
若手とベテランの相乗効果でチーム力をあげて欲しいです