ソフトバンクが11月19日に開催される大学・社会人ドラフトで愛工大・長谷部康平投手(4年=杜若)を1巡目候補にリストアップしたことが14日、分かった。 12日に発表された北京五輪出場を目指す日本代表のアジア最終予選最終候補メンバーに、アマチュアからただ1人選出された左腕。8月の代表合宿で自己最速152キロをマークし、プレ五輪でストッパーを任され、2試合3イニングを無失点に抑えた。大学では先発エースを務め、日本代表の星野監督から「プロの左のリリーフと比較してもそれと同等。それに値する」と高評価を受けている。 今季ソフトバンクが4年連続のプレーオフ(今季はCS)敗退となった要因の1つが「勝利の方程式」を確立できなかったこと。三瀬や篠原、柳瀬、藤岡ら中継ぎ陣が不安定だった。球団は長谷部のセットアッパーとしての適性にも注視し、両にらみで白羽の矢を立てた。 オフの大型補強を明言した王監督は「投手は何人いてもいい。野球は投手」とし、ドラフト戦略も軸はぶれない。小川スカウト部長は「大学、社会人は当然、即戦力になる」と話しており、V奪回の戦力として高い期待を寄せている。 長谷部はこの日で愛知大学秋季リーグの全日程を終了し、今季成績は自己最高の5勝(2敗)で防御率は0・60だった。ネット裏には永山チーフスカウトら3人が訪れた。登板機会はなかったが、永山スカウトは「(昨年7月の)日米大学野球の時でも見ている選手。いい投手であることに変わりはない」と話した。 長谷部は「とってもらえるなら、北海道でも福岡でもどこの球団でもいい」と12球団OKの姿勢だが、1巡目で複数球団が競合するのは必至な情勢だ。3巡目以降では福岡大・白仁田寛和投手(4年=糸島)、東京情報大の伊志嶺忠捕手(4年=沖縄・北谷)、関西学生リーグで通算100安打を達成した近大・小瀬浩之外野手(4年=尽誠学園)らを候補に挙げている。 ◆長谷部康平(はせべ・こうへい)1985年(昭60)5月21日生まれ、岐阜県関市出身。旭ケ丘小2年の時に野球を始める。旭ケ丘中では硬式の「岐阜中濃シニア」に所属。愛知・杜若(とじゃく)では甲子園出場歴はなく、3年夏は4強。愛工大では1年春のリーグ戦で初登板し、通算58試合21勝21敗。昨年8月の日米大学野球選手権(米国)、同12月のアジア大会(ドーハ)、今年7月の北京プレ五輪大会(中国)に選出されるなど、国際経験は豊富。172センチ、68キロ。左投げ左打ち。左の中継ぎ候補という事で1巡目という事ですが
3巡目以降に白仁田や伊志嶺を獲ろうという考えが信じられません
そんな安易な考え方では今年のドラフトは失敗しそうな気がします