東京ヤクルトのラミレスが、今シーズン積み重ねた安打は197。イチロー(現マリナーズ)、青木宣親(東京ヤクルト)に続く、史上3人目のシーズン200本安打達成が間近に迫っている。東京ヤクルトの残り試合数は8。このペースでいけばシーズン208.6安打と予測され、200安打どころか1994年にイチローがマークした210安打の日本記録を破る可能性も十分にある。 年間200安打以上打つためには、144試合すべてでヒットを打ったとしても、それが1安打ずつでは到達できない。いかにマルチヒット(1試合における複数安打)を稼ぐかがポイントである。今季ラミレスのマルチヒットは63試合を数え、イチローが210安打した年の69試合にはかなわないが、2005年に202安打を記録した青木の62試合をすでに上回り、セ・リーグ新という隠れた記録を達成しているのが大きい。 試合終盤に見せる粘り強さ だが、ノーヒットに終わった試合数割合については、ラミレスの25.7パーセントは1994年のイチローの10パーセントや、2005年の青木の20.1パーセントに比べてかなり高い。これは俊足かつ左打者の特長を生かし、内野安打を稼ぐことができる両者に対し、ラミレスはクリーンアップとして長打を求められること、そして右打者であることが影響しているのは明らかだ。これだけノーヒットの試合が多い中で200安打に迫るには、マルチヒットの中でも3安打以上の固め打ちが多くなくてはならない。ラミレスの1試合4安打は3度しかなく、イチローや青木の200安打達成時の6試合、8試合に比べて少ないが、しかし3安打の21試合はイチローの12試合、青木の9試合をはるかに上回っている。 実際、今季のラミレスの序盤(1-3回)、中盤(4-6回)、終盤(7-9回)における打率は、3割4分8厘、3割7分2厘、3割1分4厘と終盤も息切れすることなく、コンスタントに打率を残している。延長回では3打数3安打と、集中力が持続。とにかく粘り強いのだ。昨年との比較では、順に2割9分2厘、2割5分8厘、2割5分4厘と中盤以降は明らかに息切れし、延長回では8打数1安打しか打てなかった。「ラミレスの終盤は怖くないから」と各チームの監督・コーチが評価し、あまり警戒もしていなかったことは、おそらく本人も知らなかっただろう。
同僚・青木の大きな後押し
ラミレスが200安打に近づいた要因について、もうひとつ指摘しておきたいのが、同僚・青木の存在である。青木は現在打率3割4分4厘と、ラミレス(3割5分)に続いてセ・リーグ2位。ここまで激しい首位打者争いを繰り広げている。青木の安打数183(リーグ2位)は、今季予測193.8安打と2度目の200安打は厳しい状況だが、ラミレスの前を打つ青木の出塁率4割2分9厘は両リーグトップ(規定打席到達者)であり、東京ヤクルトの1-2番の出塁率3割9分2厘は12球団中1位。もちろん今季急成長を遂げた2番・田中浩康の出塁率3割5分6厘も見逃せない。もし青木、田中浩が奮わず、チーム1-2番の出塁率が昨年の3割7分だったなら、ラミレスに回る打席数は現時点の推定で25打席は少ないはずであり、8安打は違っている。その場合、シーズンの予測安打数は200安打ぎりぎりとなり、ここに来てラミレスにかかるプレッシャーは倍増していたに違いない。 ラミレスは現在、最多安打に首位打者、打点王どころか、長打率、塁打数でもリーグトップの5冠王。チームは5位と低迷するが、惜しまれる古田敦也選手兼任監督の退任の花道を飾るためにも、右打者史上初の200本安打の金字塔は、ぜひ達成して欲しいものだ。 ※記録は9月30日時点ラミレスと青木の違いはまず、打席数
これは当然1番の方が回ってくる回数は多いですからね
それでもラミレスの方がヒットが多いのは四球の差です
青木の75に対してラミレスはたった21しかありません
打率が同じぐらいで、約50打席も違えば当然ヒットも多くなります
青木も同じぐらいの四球の数だったら日本記録も狙えたかもしれません
それでもラミレスの凄さは右打者というところです
イチロー・青木との違いは左右だけでなく走力です
内安打が見込めない右打者のクリーンアップのバッター
ラミレスの200本安打はイチロー・青木の200本安打とは
違う価値があると思います
200本安打は確実だと思いますが、ぜひ日本記録達成して欲しいです
イチロー・青木との違いは左右だけでなく走力です
内安打が見込めない右打者のクリーンアップのバッター
ラミレスの200本安打はイチロー・青木の200本安打とは
違う価値があると思います
200本安打は確実だと思いますが、ぜひ日本記録達成して欲しいです