ソフトバンクが、正念場の9連戦を白星スタートした。同点で迎えた4回2死三塁、20試合ぶりにスタメン復帰した大村が勝ち越しの中前適時安打を放つなど、着実に加点して楽天に快勝した。激務の合い間を縫って、今季4度目の観戦に訪れていた孫正義オーナー(50)に、今季初勝利をプレゼント。試合後、孫オーナーは「監督に一任していますが、体が行ける間は終身監督でいてほしい」と、あらためて王監督の永久政権を熱望した。 この9連戦にかける王監督の気迫が、孫オーナーの心を打った。今季4度目の観戦で初勝利。試合後、孫オーナーが王監督の去就について言及した。「僕は監督に一任していますが、監督の体が行ける範囲で、終身監督でいてほしい。他球団には監督交代の話題が出ているところもありますが、わがチームにおいて、その話題はない。世界一の監督を代えるなんてめっそうもない」。04年オフにダイエーから球団を買収して以来、昨年の胃がん手術後も一貫して主張し続けている「王貞治永久監督」を、あらためて熱望した。 試合前にちょっとした異変があった。練習開始前の円陣に姿を見せた王監督は、そのままベンチ裏に下がると、1度も姿を見せなかった。5月8日からの札幌遠征以来の今季3度目の“練習欠席”。「9連戦ですし、監督室で体力を温存されていました」と球団関係者は明かした。週に1度は点滴を受け、栄養補給を受ける王監督だが、この9連戦前にも福岡市内の病院に足を運んだ。球場入りも通常より1時間近く遅い、午前10時40分過ぎ。王監督の体にも疲労は蓄積されているはずだが、試合が始まればそんなそぶりも見せず、陣頭指揮を振るっていた。 スタメンには20試合ぶりに7番左翼で大村を起用した。故障者続出で8月は9勝13敗1分けと失速。「9月になれば故障者も戻ってくる」と待ちに待った主力の1人だった。大村がその期待に応える。同点で迎えた4回だ。2死三塁から勝ち越しの中前適時打を放った。「戻って早々に仕事ができてホっとしている」と大村。復帰前日には「若手にはない頭と技術で行きます」と意気込んでいたベテランが、3打数2安打1打点に1犠打も決める活躍で、格の違いを見せ付けた。 王監督は言った。「オーナーにはお忙しい中、来ていただいて、選手もそれで発奮したんじゃないかな」。試合前の全体ミーティングでは、孫オーナーが選手にゲキを飛ばしていた。「何が何でも勝ちましょう。自分自身のため、チームのため、ファンのため、絶対に勝ちましょう」。携帯電話事業の激務の中、数日前からスケジュール調整を続け、この観戦にこぎつけた。「僕自身、携帯で毎日が戦いですし、ある意味、気持ちは同じです」と孫オーナー。携帯電話純増数で7月に3カ月連続首位を記録した親会社のパワーを、選手たちも肌で感じ取った。 あと1敗すれば、史上初の対楽天負け越し球団となる瀬戸際で、踏ん張った。「頭は何としても取りたかった。今、調子が上がっている楽天だけど、相手はどこでも関係ない。目先の相手をたたくしかない。残り30試合を切っているんだから」と王監督は1戦必勝の立場を強調する。パ3強そろい踏みで、首位日本ハムとは2・5ゲーム差。「この時期、ホットな戦いをできることを幸せと思ってやらなきゃ」。この激闘が、王監督を何よりも奮い立たせる。ん~どうなんでしょうか!?
確かに当初は終身監督とは言っていましたが
状況が変わってますからね
シーズン当初から監督の采配批判を繰り返してきた事もありますが
やっぱり王監督には今年優勝して勇退して欲しいと思います